看護学科原田耕志教授が統合医療機能性食品国際学会で発表しました。

紫蘇の原産地は中国であり、古来、薬草として使用されてきました。その昔、カニによる食中毒で死にかけていた人に紫蘇の葉を食べさせたところ、蘇ったことが生薬名の由来と伝えられています。日本においても縄文土器と共に紫蘇の種実が出土したことから、古くから自生していた可能性があるといわれています。紫蘇特有の香り成分「ペリルアルデヒド」には強い殺菌、防腐作用があるため、魚介類などの食中毒に対する解毒・予防効果が期待され、よく薬味や刺身の添え物に活用されています。本研究では、この紫蘇の抽出物が、炎症性サイトカインの発現減弱を介して創傷治癒を促進し、舌炎を抑制することを明らかにしました。がん治療時に口内炎で苦しむがん患者の一助になればと考えています。