ようこそPeter Bontje教授‼ 健康科学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻へ

今年の4月からPeter Bontje(ペイター ボンジェ)教授が本学作業療法学専攻の一員となられました。そこで今回、インタビューをお願いいたしました。
ボンジェ先生からは「秘密はないので何でも答えますよ~‼」と嬉しいお言葉。
さらにコーヒーがお好きとのことでコーヒーを飲みながら・・・インタビューが始まりました。

※以下ボンジェ先生 = ボ
 インタビュアー 作業療法士 平尾 = 平

平:ボンジェ先生、日本に来られて既に29年になるそうですが、もともとはオランダのご出身で、アムステルダム応用科学大学をご卒業されたのですよね。
アムステルダム応用科学大学はどんな大学ですか?

ボ:全体で学生が約4万人いる大きな大学です。
入学当初から自発的な学習を促す大学でしたね。小グループワークもたくさんあったし。

平:おおー!大きな大学ですね
最初から自発的な学習を進める環境になると、学生さん自身の主体性が高まりますね
本学の話になりますが、ボンジェ先生は学生達にどんなOT(作業療法士)を目指してほしいとお考えですか?

ボ:「人を支えたいとか、人の役に立ちたい」という気持ちがあると良いですね。
そのために人の生活や人生にも影響するし、分析・思考力・創造・・・
そして楽しむことが必要‼
一方で、苦手だなとか、嫌だなっていう気持ちがあるとしんどいですね。

平:そうですね。
ボンジェ先生はしんどいなって思う時はどのように対応されていますか?

ボ:そのしんどいことのポジティブな面を見つけるようにしています。自分の課題を乗り越える努力を楽しめたら良いと思います
例えば「リハビリを受けるのはしんどいけど、あきらめずに受けた後は耐久性がアップするので、身体の疲れやすさも改善された」とかね。

平:なるほど。ポジティブを見つけるのは面白い発想ですね。
リハビリと言えば、ボンジェ先生ご自身、今もリハビリを受けていらっしゃいますよね
(※4年前の脳梗塞の後遺症で、今も身体の左側に麻痺が残っておられます。)
ご病気をされた当初はOT(作業療法)も受けられたそうですが、患者さんの立場からみてOT(作業療法)はどうでしたか?

ボ:病気をした当初は身体が動かなくて、今まで当たり前にできていたことができなくて・・・
寝返り、靴下を履くとか、冷蔵庫から飲み物を出すこととか・・・日常のほんのちょっとのことが自分でできない。
それがOT(作業療法)を受けることで、できるようになった時「OT(作業療法)ってホープ(希望)を与える」と感じましたね。障害が残っても、自分の将来のイメージができるようになりましたね
私は自分が実際に患者になって自分自身の経験を伝えることができるので、(教員として)珍しい存在だと思っています。だから、早めに定年退職するのではなく、年を取るまでに学生さんが教科書にない経験を私から学ぶことができればうれしく思います

平:そんな素敵なボンジェ先生のお話を、本学の学生だけが聞くのはもったいないですね。できればたくさんの方に、ボンジェ先生と出会ってもらい、ぜひ先生から貴重な体験を学んでもらいたいですね。
あ!オープンキャンパスに来てもらうと、高校生もボンジェ先生に会えるんですよね‼楽しみして参加してもらいたいですね。

ボ:もう一つ言っても良いですか?
発症の時には東京で単身赴任でした。退院後に初めて広島での生活になって、広島人のやさしさ(思いやり)がわかってきた。だから、家に近い大学の教員になりたかった。
県外の高校生・社会人へのメッセージとして・・・広島の大学が良いでしょう。広島都市学園大学を勧めます!!

☆Peter Bontje(ペイター ボンジェ)教授
オランダ出身。
アムステルダム応用科学大学を卒業後、アムステルダムリハビリセンターに入職。
6年後からはアルメニア共和国の国際赤十字リハビリーションセンターに勤務。
その後2年間イギリスに滞在、今から29年前に来日され、現在に至る。
前職は東京都立大学。

☆ボンジェ先生
https://www.hcu.ac.jp/subjects/re_kyouin/