科目コード
S25202
授業科目名
補聴器・人工内耳
担当者
竹田 利一 ・ 井口 郁雄 ・ 今富 順恵
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
補聴器・人工内耳の適応、調整、評価について理解する。また、リハビリテーション・指導の方法について学ぶ。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
補聴器のフィッティングにおいての総合的な知識、補聴器適応の決定、調整と選択の基礎、補聴器適合検査結果の評価。
人工内耳などの人工聴覚器の原理、手術適応、手術後のリハビリテーションについて必要な知識を修得する。
履修上の注意事項
講義の理解のために、言語聴覚士の国家試験の問題を一緒に解き一層の理解の一助ならびに不明点の確認を行う。積極的に意見を述べて欲しい。私語は他の学生の迷惑となるので厳禁。授業などの情報をSNSまたはインターネットに書き込むこと、これに付随する行為を禁止する。携帯電話や電子端末、その他これに類するものの電源は切って、カバンの中に入れておくこと。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 補聴器の種類と仕組み 【竹田】 事前予習120分:聴覚障害学第3版第5章P130〜P134「補聴器の基本構造」 事後120分:配布プリント復習
2 補聴器の性能(補聴器の最新デジタル機能) 【竹田】 事前予習120分:聴覚障害学第3版第5章P144「デジタル補聴器機能」P197「補聴援助システム」事後120分:配布プリント復習
3 補聴器に関する測定、JIS、カプラの違い、実耳測定、補聴器特性検査装置を使った実習 【竹田】 事前予習:聴覚障害学第3版P138「補聴器特性測定」
4 補聴器調整器の使い方、調整器の意味 【竹田】 事前予習120分:聴覚障害学第3版P138「補聴器の調整機能」 事後120分:配布プリント復習
5 イヤモールドに関する講義、補聴器のフィッティングの考え方(リニア、ノンリニア増幅) 【竹田】 事前予習120分:聴覚障害学第3版P137「補聴器から耳絵の伝達」P141e増幅方式と入出力特性 事後120分:配布プリント復習
6 補聴器の適応と選択、補聴器装用指導 【竹田】 事前予習120分:聴覚障害学第3版P145「適合理論と実際」 事後120分:配布プリント復習
7 補聴器装用効果の評価と補聴器適合検査の指針2010の解説 【竹田】 事前予習120分:聴覚障害学第3版P149「b試聴開始」P153d「補聴器適合検査」P78「音場検査」 事後120分:配布プリント復習
8 補聴器・人工聴覚器(人工内耳・人工中耳など)の原理、適応 【井口】 事前:人工聴覚器の原理適応の学習 事後:人工聴覚器の種類、適応、原理復習
9 補聴器・人工聴覚器(人工内耳・人工中耳など)の手術、術後リハビリ 【井口】 事前:人工聴覚器の手術リハビリの学習 事後:人工聴覚器の手術リハビリの復習、全般の復習 具体例への応用を考える
10 人工内耳の構造と機能について① 【今富】 事前:テキストの該当する項目を読む。事前に配布した資料を読む(120分) 事後:学習した内容をまとめる(120分)
11 人工内耳の構造と機能について② 【今富】 事前:テキストの該当する項目を読む。事前に配布した資料を読む(120分) 事後:学習した内容をまとめる(120分)
12 人工内耳のマッピングについて① 【今富】 事前:テキストの該当する項目を読む。事前に配布した資料を読む(120分)事後:学習した内容をまとめる(120分)
13 人工内耳のマッピングについて② 【今富】 事前:テキストの該当する項目を読む。事前に配布した資料を読む(120分) 事後:学習した内容をまとめる(120分)
14 人工内耳のリハビリテーションについて(成人) 【今富】 事前:テキストの該当する項目を読む。事前に配布した資料を読む(120分) 事後:学習した内容をまとめる(120分)
15 人工内耳のリハビリテーションについて(小児) 【今富】 事前:テキストの該当する項目を読む。事前に配布した資料を読む(120分) 事後:学習した内容をまとめる(120分)
成績評価方法
筆記試験と受講態度、レポート、試験の結果を総合的に評価する。
評価は1~7回(補聴器)、8~15回(人工内耳)に分けて行い、両方の評価で合格基準を満たしていることが単位取得の条件である。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
標準言語聴覚障害学 聴覚障害学第3版【中村公枝ほか編】(医学書院) 978-4-260-04350-2
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
補聴器フィッティングと適応の考え方【小寺一興】(診断と治療社) 9784787822741
プリントを配付
教員からのメッセージ
人工内耳をはじめとする人工聴覚器の体外装置や体内装置のデモ模型などに実際に触って理解を深めて欲しい。その上で、言語聴覚士が担っている役割について実感し、誇りを持つとともにモチベーションをあげて欲しい。
教員との連絡方法
専任教員に連絡してください。
実務経験のある教員
【竹田】補聴器、聴覚サポート機器、医用検査機器等の販売やサポートを行う会社における実務経験をもとに、補聴器の適応、調整、評価について講義を行う。
【井口】病院において臨床経験のある医師が、実務経験を活かして講義を行う。
【今富】病院において臨床経験のある言語聴覚士が、実務経験を活かして講義を行う。