科目コード
S24202
授業科目名
摂食・嚥下障害Ⅲ
担当者
平松 哲哉
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
摂食嚥下障害の臨床的評価と訓練に関する知識を学ぶ。Ⅰ、Ⅱを基礎に脳血管障害に伴う摂食嚥下障害の画像診断をはじめ、進行性疾患やその他の疾患による病態も学ぶ。
摂食嚥下障害のリハビリテーションに重要な口腔ケアの手技について学び、演習でさらに学びを深める。
外科的対応としてその目的と手技を学び、各種手術の適応について学ぶ。さらに小児における摂食嚥下機能の発達とその障害、具体的な対応を学ぶ。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
・嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査等の臨床的検査において病態の特徴を述べることができる。
・嚥下障害への手術対応にはどのような方法があるか説明することができる。
・小児における嚥下機能の発達を理解し、成人とのリハビリテーションの違いも含めその概要を述べることができる。
履修上の注意事項
やむを得ず遅刻した場合も参加すること。授業中の私語,携帯電話などの使用は禁止とする。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 嚥下造影・嚥下内視鏡検査各論 :各種指標についての理解 事前:VF・VEマニュアル各指標の確認(120分) 事後:講義で触れた画像所見を復習(120分)
2 嚥下造影・嚥下内視鏡検査各論 :脳血管障害による嚥下障害の実際1 事前:テキストp293-296を読む(120分) 事後:球麻痺と偽性球麻痺の、障害と訓練の違いをまとめる(120分)
3 嚥下造影・嚥下内視鏡検査各論 :脳血管障害による嚥下障害の実際2 事前:テキストp273-281、202-204を読む(120分) 事後:配布資料の復習と、脳血管障害+加齢の臨床症状を理解する(120分)
4 嚥下造影・嚥下内視鏡検査各論 :パーキンソン病などの進行性疾患 事前:テキスト304-306を読む(120分) 事後:PD,ALSによる嚥下障害の特徴をまとめる(120分)
5 嚥下造影・嚥下内視鏡検査各論 :その他の疾患 事前:p266-290を読む(120分) 事後:サルコペニア、老嚥についてまとめる(120分)
6 口腔ケアの概念と実際:口腔ケアの意義と実際 事前:p185-194(120分) 事後:OHAT-Jで症例検討(課題)を実施する(120分)
7 摂食嚥下障害に対する手術:嚥下機能改善術と誤嚥防止術 事前:p236-251を読む(120分) 事後:国家試験過去問(課題)に取り組む(120分)
8 嚥下の発達と小児期嚥下障害:小児期の嚥下発達段階の理解、疾患との対応 事前:p106-113を読む(120分) 事後:小児期の訓練の特徴をまとめる(120分)
成績評価方法
定期試験100%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
摂食嚥下リハビリテーション第3版【才藤 栄一】(医歯薬出版) 978-4263444474
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
摂食嚥下障害の評価で用いられる代表的な検査の画像診断に熟達できるように、自主的に観察する力を養えるよう学んでいただきたい。不明点があれば積極的に解消するように心がけていただきたい。
教員との連絡方法
304研究室
初回講義の際に説明する。
実務経験のある教員
病院で実務経験をもつ教員(認定言語聴覚士:摂食嚥下障害領域)により、摂食嚥下障害の画像診断から外科的手術など専門的知識を学ぶ。