科目コード
S24201
授業科目名
吃音
担当者
川合 紀宗
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
吃音は、発話流暢性症(DSM-5)と呼ばれ、特有の非流暢な発話(繰り返し、引き伸ばし、ブロック)とともに、随伴症状(もがき、手足の動きなど)や心理的反応(工夫、予期や回避)を呈する言語障害である。原因はいまだに不確かではあるが、基本的な評価と治療法は示されている。本講義では、吃音の症候論(疫学と主要症状、原因と要因)、特徴(言語面と他の側面)、発話の評価、治療法について、基本的な情報を提供する。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1.吃音の定義、疫学、特徴を説明できるようになる。
2.吃音の評価と訓練指導の基本的事項を説明できるようになる。
3.生活・社会的困難とその対応を説明できるようになる。
履修上の注意事項
教科書や資料を予め読み、ポイントをノートにまとめて講義に臨むこと。授業後は教科書や授業プリントを基に復習を行い、分からなかった点は積極的に担当者に尋ねること。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 吃音の定義と疫学 事前:教科書p8~13を読んでおく(120分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(120分)
2 吃音の発生メカニズムと理論的背景 事前:教科書p14~23を読んでおく(120分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(120分)
3 吃音症状の特徴 事前:教科書p8~60を読んでおく(120分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(120分)
4 吃音の発話面の評価 事前:教科書p62~85を読んでおく(120分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(120分)
5 吃音の包括的評価 事前:教科書p86~99を読んでおく(120分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(120分)
6 吃音の発話面に対する訓練・指導 事前:教科書p100~122を読んでおく(120分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(120分)
7 吃音の包括的支援 事前:教科書p136~155を読んでおく(120分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(120分)
8 事例の検討・まとめ 事前:教科書p156~239を読んでおく(150分) 事後:教科書・授業プリントの該当部分をノートに整理しておく(150分)
成績評価方法
グループ発表40% 最終レポート60%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
特別支援教育における吃音・流暢性障害のある子どもの理解と支援 9784761407544
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
言語聴覚療法 臨床マニュアル 改訂第3版 9784763930491
図解 言語聴覚療法技術ガイド 第2版 9784830647017
教員からのメッセージ
日本には、広島市の人口に相当する数の吃音児者がいる。一方で、吃音臨床を苦手とする言語聴覚士は多く、あちらこちらで臨床を断られ続ける当事者も少なくない。吃音臨床が得意になるには相当の経験が必要だが、この講義を通して吃音臨床に興味関心を持ち、講義後も吃音について学び続け、当事者の悩みや困りに向き合えるようになってもらいたいと願っている。
教員との連絡方法
講義初回時に伝達する。
実務経験のある教員
米国の子ども病院、公立学校において言語療法を行った経験がある。また、米国の大学附属クリニックにおいては、言語療法の実践に加え、言語療法士を目指す大学院生に対する臨床スーパービジョンを行った経験がある。理論に加え、言語療法先進国における臨床の情報を履修者に経験ベースで伝えることが可能である。