科目コード
S24107
授業科目名
摂食・嚥下障害Ⅰ
担当者
平松 哲哉
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
1年
後期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
ヒトは口から食物を摂ることで栄養状態を維持し、食べる楽しみを感じ、豊かなコミュニケーションの場としている。食べるまたは飲むという機能について本講義では解剖学的な側面から学ぶ。そして脳血管障害などの疾患による摂食嚥下障害が生じるメカニズムについても学習する。また、2年生前期で学ぶ「摂食嚥下障害Ⅲ」、「摂食嚥下障害演習」の土台としての位置づけとなっている。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
・摂食嚥下障害の概念を説明できる。
・嚥下に関連する各器官の動きを具体的に述べることができる。
・嚥下のメカニズムについて理解することで、実際に呈する症状からその問題点が把握できる。
・摂食嚥下障害の原因と身体への影響や加齢的変化について述べることができる。
履修上の注意事項
やむを得ず遅刻した場合も参加すること。授業中の私語,携帯電話などの使用は禁止とする。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 摂食嚥下障害の基礎概念:定義、経口・非経口摂取 事前:テキストp30-35を読む(120分) 事後:資料の復習とテキストp35-42を読む(120分)
2 嚥下関連器官の解剖と運動メカニズム1:定義、解剖、機能 事前:テキストp44-67を読む(120分) 事後:資料の復習、各嚥下器官の解剖を復習(120分)
3 嚥下関連器官の解剖と運動メカニズム2:各期での器官の運動と機能 事前:テキストp68-78を読む(120分) 事後:摂食嚥下の生理について復習(120分)
4 摂食嚥下のモデル:プロセスモデルの理解を中心として 事前:テキスト96-103(120分) 事後:摂食嚥下のモデルを理解する(120分)
5 嚥下運動各論:呼吸、咀嚼などの理解 事前:テキストp92-95を読む(120分) 事後:嚥下と呼吸・咀嚼の関係を復習する(120分)
6 嚥下性肺炎など合併症の理解、嚥下の加齢現象 事前:テキストp25、p252-257、(120分) 事後:合併症、加齢変化を復習する(120分)
7 摂食嚥下障害の原因1:定義、疾患と障害分類 事前:テキストp18、p292-297を読む(120分) 事後:疾患と障害分類を復習する(120分)
8 摂食嚥下障害の原因2:脳血管障害と進行性疾患における特徴 事前:テキストp18、p292-297を読む(120分) 事後:CVA、代表的な進行性疾患を復習する(120分)
成績評価方法
定期試験100%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
摂食嚥下リハビリテーション第3版【才藤 栄一】(医歯薬出版) 978-4263444474
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
摂食嚥下障害領域のリハビリテーションは、誤嚥や窒息など患者の生死に直結する場合がある。理解不足が患者の健康に影響を与えることがないように理解を深め、不明点があれば積極的に解消する姿勢を持っていただきたい。
教員との連絡方法
304研究室
初回講義の際に説明する。
実務経験のある教員
病院で実務経験をもつ教員(認定言語聴覚士:摂食嚥下障害領域)により、摂食嚥下機能の基本的な知識を学ぶ。