科目コード
S23201
授業科目名
言語発達障害Ⅳ
担当者
中條 晶子
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
本講義では脳性まひ児・者に対する言語聴覚療法について、臨床現場での実際を理解しながら学ぶ。脳性まひについて基本的な理解を深めるとともに、脳性まひにみられる言語・コミュニケーション障害の特徴を理解する。そして、乳児期から成人までのライフステージに沿った支援の考え方や具体的なアプローチ方法を学ぶ。また、脳性まひ児を中心とした小児の摂食嚥下障害についてもライフステージに沿って、その問題点の理解と支援の在り方、アプローチ方法について学修する。
DPとの関連
①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
脳性まひにみられる言語や摂食の障害の特徴、それに対する言語聴覚士としての支援について説明できる。
履修上の注意事項
小児領域の評価に用いる各種検査法について概要を理解し、イメージできるようにしておいてください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 脳性まひの定義、臨床像、類似する運動障害を伴う障害 事前:脳性まひに関する動画を視聴する(120分) 事後:『言語聴覚士テキスト』の小児の重複障害の章を読む(120分)
2 脳性まひ児・者の運動面の発達・障害 事前:脳性まひに関する動画を視聴する(120分) 事後:『言語発達障害学』の脳性麻痺・重複障害の章を読む(120分)
3 摂食機能の発達 事前:摂食・嚥下障害に関する1年次の講義内容を復習する(240分)
4 脳性まひ児・者の摂食嚥下の特徴 事前:離乳食に関する資料を読み概要を把握する(120分)事後:脳性まひ児・者の摂食に関する動画を視聴する(120分)
5 脳性まひ児に対する摂食・嚥下訓練 事前:小児摂食嚥下障害の評価を復習する(120分) 事後:ポイントを整理し事例への応用について考える(120分)
6 脳性まひ児に対するコミュニケーション訓練 事前:言語発達障害の評価を復習する(120分) 事後:配布資料を読み、動画を視聴する(120分)
7 脳性まひ児に対するコミュニケーションの支援 事前:AACに関する資料を読む(120分)事後:ポイントを整理し事例への応用について考える(120分)
8 ライフステージに沿った支援 事前:これまでの講義内容を復習し疑問があれば質問の準備をしておく(120分) 事後:講義内容の復習、試験の準備(120分)
成績評価方法
定期試験の成績85%、講義内での課題の評価15%とし、総合して評価します。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
言語聴覚士テキスト第3版【大森孝一 他】(医歯薬出版) 978-4-263-26560-4
言語発達障害学 第3版(標準言語聴覚障害学)【深浦順一 編集】(医学書院) 978-4-260-04342-7
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
小児の摂食嚥下リハビリテーション第2版【田角勝・向井美恵 編著】(医歯薬出版) 978-4-263-44418-4
教員からのメッセージ
脳性まひのリハビリテーションに関する著書が多数あるので、図書館などでみてください。参考書は講義内で紹介します。
教員との連絡方法
講義終了後、教室で。 授業時以外は教務課に連絡してください。
実務経験のある教員
病院での言語聴覚士としての実務経験を活かし、具体的なケースを通して臨床上の課題を示していきます。