言語発達障害演習Ⅱ

河村　千夏

2024

必修

1年

後期

15回

1単位

この講義では、小児のコミュニケーション障害に関する検査（特に発達検査）の①概要把握、②実施方法、③評価方法の理解を目指します。

①人間を広い領域から捉え、人を愛する心と専門技術を統合できる能力を身につける	○
②言語聴覚障害学について深い専門的知識を修得し、それを臨床において適切に応用することができる能力を身につける	◎
③職務遂行に必要な社会性、倫理観、専門職業人としての自覚を身に付け、多様な患者、家族、医療・福祉関係者等と円滑なコミュニケーションを取ることができる能力を身につける	○
④複雑で多様な障害について常に科学的に探究する姿勢をもち、積極的に自己研鑚し続ける能力を身につける	○
※DP：ディプロマ・ポリシー（修了認定の方針）＝修了までに身に付けるべき資質・能力

・小児のコミュニケーション障害に関する検査の①概要把握、②実施方法、③評価方法を理解すること。

検査の概要について講義、実演をした後、学生同士で実際に検査実施を行います。
実施に際し、マニュアルを読み込み、グループワークを通して疑問点を明らかにし、理解を深めましょう。
遅刻は2回で欠席１回扱い、開始後20分以降は欠席扱いですが、やむを得ず遅れた場合も参加してください。
レポートや提出課題はC-learningより指示を出します。提出もC-learningでお願いします。
提出物は期限、課題量の指定を守りましょう。提出が遅延する場合には事前に連絡を頂いていたら対応いたします。

回数	講義内容【担当教員】	事前・事後学修
1	言語発達検査.言語検査の概要と演習の流れ	この演習で使用する検査の適応年齢を調べておく（60分）
2	乳幼児分析的発達検査法（遠城寺式）	マニュアルを読んでおく（60分）
3	ＫＩＤＳ（乳幼児発達スケール）	マニュアルを読んでおく（60分）
4	新版K式発達検査2001（2020）	マニュアルを読んでおく（60分）
5	新版K式発達検査2001（2020）	検査結果の記録を提出する（60分）
6	国リハ式＜S-S法＞言語発達遅滞検査	マニュアルを読んでおく（60分）
7	国リハ式＜S-S法＞言語発達遅滞検査	事前配布資料を読んでおく（60分）
8	国リハ式＜S-S法＞言語発達遅滞検査	検査結果の記録を提出する（60分）
9	言語コミュニケーション発達スケール（ＬＣスケール）	マニュアルを読んでおく（60分）
10	言語コミュニケーション発達スケール（ＬＣスケール）	検査の記録用紙に結果を記入する（60分）
11	言語コミュニケーション発達スケール（ＬＣスケール）	検査報告を作成する（60分）
12	言語コミュニケーション発達スケール学齢版（LCSA）	マニュアルを読んでおく（60分）
13	絵画語い発達検査（ＰＶＴ―Ｒ）	マニュアルを読んでおく（60分）
14	質問－応答関係検査	マニュアルを読んでおく（60分）
15	J.COSS日本語理解力検査	マニュアルを読んでおく（60分）

期末試験70%　　演習への出席、主体的参加20％　　事前（事後）課題の実施・提出10％
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。

書名・著者（出版社）	ISBNコード
言語発達障害学 第3版(標準言語聴覚障害学)【深浦順一編集】（ 医学書院）	978-4260043427
言語聴覚士テキスト第３版【大森孝一ほか（編）】（医歯薬出版）	978-4263265604
各検査のマニュアル、解説ビデオ等

書名・著者（出版社）	ISBNコード
C-learningにて都度紹介していきます。

・事前に検査道具に触れたり、マニュアルを読んだりしておくと、疑問点を持って講義に臨め、理解が深まります。
・各検査の適用年齢はおさえておきましょう。
・演習時には対象となる子どもの発達を想定しながらの実施ができるよう、定型発達の復習をしておいてください。

講義・演習中に適宜質問ください。C-learningでの連絡・質問も承ります。

言語聴覚士として小児療育センター及び特別支援学校にて言語発達障害児の臨床経験のあり、現在言語聴覚研究所付属相談室にて小児の言語相談・指導に携わる教員が担当する。