科目コード
R7037
授業科目名
地域作業療法学
担当者
佐藤 佳子・坂本 将徳
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
3年
前期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
障害がある人やそうでない人が地域の中でよりよく生活できるように多職種がそれぞれの専門知識をもって支援サービスを提供していく中で、作業療法士の果たす役割は大きい。例えば、身の回りの「作業」としてのセルフケアや家事、地域生活での「作業」としての買い物、通所・通院、社会交流などで課題があったとき、作業療法士が、対象者の生活動作を妨げている「作業」を分析・評価してリハビリテーションを行うことで、「できる作業」を増やすことが可能となる。この授業では、地域で作業療法士が活躍するために、様々な領域での対象者の生活・役割、利用可能な法制度、施策などの実例を学んでいく。
DPとの関連
①平和を希求する心と豊かな人間性を身につける
②修得した専門知識・技術を基盤にした総合的臨床能力を身につける
③高い倫理観をもち、自己を変革しつづける能力を身につける
④地域社会・国際社会と協働し、人々の健康生活のニーズに対応できる能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
医療保険、介護保険などの保険制度について説明できる。
障害者(児)や高齢者等への社会生活支援について、作業療法士の役割を説明できる。
地域社会で作業療法士の専門知識と技術を発揮し、多職種と協働できる。
履修上の注意事項
講義の内容の理解を確認するため、授業内でワークシートを提出してもらいます。
毎回必ず教科書を持参してください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション 作業療法における地域とは ・日本や世界における作業療法の定義 ・身の回りの「作業」の意味について 事前学習:作業療法についての説明ができるようにしておく(60分)
2 日常生活におけるリハビリテーションの考え方 ・バリアフリーやユニバーサルデザイン ・ノーマライゼーションなどの理念 事前学習:身の回りのバリアフリーやユニバーサルデザインを意識して観察しておく(60分)
3 地域におけるリハビリテーションの考え方 ・CBR(地域に根差したリハビリテーション) ・地域医療・地域リハ ・ICF 事前学習:理論を使って、対象者を包括的に説明することができるようにしておく(60分)
4 社会保険制度を知る① ・医療保険 ・介護保険 事前学習:社会保険制度の概要を調べておく(30分) 事後学習:社会保険制度の枠組みを説明できるようにしておく(30分)
5 社会保険制度を知る② ・高齢者福祉 ・障害者福祉 事前学習:社会保険制度の概要を調べておく(30分) 事後学習:社会保険制度の枠組みを説明できるようにしておく(30分)
6 介護保険制度における作業療法 ・対象疾患 ・介護保健サービス 事前学習:介護保険制度の枠組みを調べておく  事後学習:介護保険制度を説明できるようにしておく(30分)
7 障害者をとりまく法制度① ・対象疾患 ・障害者支援サービス ・障害者手帳 ・福祉用具 事後学習:身体障害や精神障害に関係する疾患や制度を理解し整理しておく(60分)
8 障害者をとりまく法制度② ・障害者自立支援法 ・障害者総合支援法 ・補装具等の申請手続き 事後学習:過去から現在に至る障害者のための支援の変遷や補装具申請の流れを整理しておく(60分)
9 地域包括ケアシステム ・各自治体や民間の取り組み ・様々な施設の総合理解 事前学習:生活行為マネジメントを使って対象者を説明できるようにしておく(60分)
10 地域作業療法の実際(身体機能領域) ・対象者 ・評価方法 ・支援内容 事前学習:作業療法の理論や評価を使って身体機能領域の対象者を説明できるようにしておく(60分)
11 地域作業療法の実際(精神機能領域) ・対象者 ・評価方法 ・支援内容 事前学習:作業療法の理論や評価を使って精神機能領域の対象者を説明できるようにしておく(60分)
12 地域作業療法の実際(高齢期) ・対象者 ・評価方法 ・支援内容 事前学習:作業療法の理論や評価を使って高齢期の対象者を説明できるようにしておく(60分)
13 地域作業療法の実際(小児) ・対象者 ・評価方法 ・支援内容 事前学習:作業療法の理論や評価を使って小児の対象者を説明できるようにしておく(60分)
14 地域作業療法の実際(就労支援)・対象者 ・評価方法 ・支援内容 事前学習:作業療法の理論や評価を使って就労支援の対象者を説明できるようにしておく(60分)
15 地域作業療法の実際(終末期・矯正施設)・対象者 ・評価方法 ・支援内容 事前学習:作業療法の理論や評価を使って終末期等の対象者を説明できるようにしておく(60分)
成績評価方法
期末試験60%(本試験で6割超えていない場合は再試験該当となる。)、毎回の授業内ワークシート40%

ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
地域作業療法学 第4版 大熊 明:編(医学書院) 978-4-260-05061-6
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
生活行為マネジメント 日本作業療法士協会(医歯薬出版) 978-4-263-21538-8
教員からのメッセージ
地域支援は対象とする範囲が広いため、ニュースや身の回りの出来事に興味や関心をもってください。これまでの授業で習ってきた知識や技術を総復習し、総合的な力を身に付けられるよう授業に望んでください。
教員との連絡方法
①授業内で質問、②授業前後に教室にて質問、③提出するワークシートに質問を記載
講義時間以外は基本的に在学していないので、上記の方法で気軽に質問してください。
実務経験のある教員
総合病院(外来・回復期リハ)、特養や救護施設、脳神経外科クリニック(通所リハ・精神科デイケアでのSST、高次脳機能障害のグループ訓練)、訪問看護ステーション(訪問リハ)での経験があります。現在は主に矯正施設(刑務所)で高齢者や障害者のリハビリに従事しながら,地域の「通いの場」に出向いて体操指導など行っています。当該授業を通して、様々な領域で多職種と協働できる作業療法士の役割や意義について包括的に学ぶことができます。