科目コード
R7018
授業科目名
精神機能作業療法学
担当者
川畑 なみ・鎌下 莉緒
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
精神機能領域の対象者の理解と作業療法の基本的な考え方や治療構造、作業療法の実践に関する基礎的な知識について理解・説明できることを目的とする。
DPとの関連
①平和を希求する心と豊かな人間性を身につける
②修得した専門知識・技術を基盤にした総合的臨床能力を身につける
③高い倫理観をもち、自己を変革しつづける能力を身につける
④地域社会・国際社会と協働し、人々の健康生活のニーズに対応できる能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
精神保健医療福祉の流れ・歴史について理解し、「社会的入院」について自身の考えを述べることができるようになる。
精神障害、特に統合失調患者の特性を掴み、おおよそのイメージができるようになる。
精神障害作業療法の治療構造と回復期に沿った実践の流れについて説明できるようになる。
履修上の注意事項
毎回の授業に予習課題または復習課題が課せられます。この課題を完成させているかのチェックは授業開始時に行います。授業中の私語、及び携帯電話・スマートフォンの使用は禁止します。また、携帯電話・スマートフォンの撮影機能で板書された内容を記録することも禁止します。資料配布は予備の配布はしませんので、紛失した場合は他の学生からコピー等をしてください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション、精神保健医療福祉の動向➀ 精神保健医療福祉の流れ・歴史について動画を鑑賞し、自身の考えを配布プリントにまとめる(60分)
2 精神保健医療福祉の動向➁ 精神保健医療福祉の動向について、自身の考えを配布プリントにまとめる(60分)
3 早期退院・退院支援と地域生活支援、作業療法士の役割と課題 精神科における作業療法士の役割について、自身の考えを配布プリントにまとめる(60分)
4 その人らしい生活、個別性と主体性 その人らしい生活について、自身の考えを配布プリントにまとめる(60分)
5 疾病とその回復過程 各回復期の役割について復習し、問題プリントを解く(60分)
6 急性期作業療法:早期介入の考え方、急性期の状態像の理解 統合失調症亜急性期の状態像とその特徴を配布プリントにまとめる(60分)
7 急性期作業療法:急性期の作業療法;基本的プログラム、回復状態の指標 急性期作業療法の基本的なプログラムの目的について配布プリントにまとめる(60分)
8 急性期作業療法の考え方と実際:急性期の心理教育、家族支援、連携のポイント 急性期作業療法について復習し、問題プリントを解く(60分)
9 退院支援:回復期・維持期の状態像、基本的な考え方とアプローチの留意点 回復期・維持期の状態像について配布プリントにまとめる(60分)
10 退院支援: 退院促進と退院支援の実際 退院支援の基本的な考え方について復習し、問題プリントを解く(60分)
11 退院支援: 心神喪失者等医療観察法とその支援 心神喪失者等医療観察法について配布プリントにまとめる(60分)
12 地域生活支援:地域生活支援の視点、再発予防、ケアマネジメント・連携 地域生活支援の視点、再発予防について配布プリントにまとめる(60分)
13 地域生活支援:外来作業療法・デイケア・訪問 外来作業療法・デイケア・訪問について配布プリントにまとめる(60分)
14 認知機能リハビリテーション 認知機能リハビリテーションについてプリントにまとめる(60分)
15 作業療法のリスクマネジメント、科目のまとめ 作業療法のリスクマネジメントについて復習する(60分)
成績評価方法
期末試験70%(本試験で6割超えていない場合は再試験該当となる。再々試験はしない。)
小テスト10%各回の課題10%(提出の有無、内容により評価する。)、レポート10%(提出の有無、内容により評価する。)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
生活を支援する精神障害作業療法―急性期から地域実践まで (第2版) 香山明美・小林正義 他編(医歯薬出版株式会社) 978-4-263-21933-1
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
精神疾患の理解と精神科作業療法 第3版 ・ 朝田隆・中島直・堀田英樹(中央法規出版株式会社) 978-4-8058-5980-3
精神機能作業療法学 第3版 ・ 小林夏子 編(医学書院) 978-4-260-03944-4
教員からのメッセージ
課題の作成では、指定された範囲をしっかりと読み、要点をまとめること。
教員との連絡方法
kawabata@hcu.ac.jpにまず連絡をください。
実務経験のある教員
精神障害領域での実務経験を伴う作業療法士による講義である。
臨床での経験に基づいて精神障害作業療法の治療構造と回復期に沿った実践の流れについて示す。