科目コード
R7017
授業科目名
身体機能作業療法学Ⅰ(中枢神経障害)
担当者
山川 敦史 ・ 岩本 優士
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
中枢神経疾患のうち、作業療法の対象となることが多く、国家試験に出題されることも多い以下の疾患を取り扱います。
脳血管障害(脳梗塞、脳出血等)、頭部外傷、脊髄損傷、パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、これらの疾患について、医学的知識をはじめ、特徴的な心身機能・身体構造障害と、それによって生じる活動制限、参加制約の具体的な内容について教授します。授業の冒頭では、前回の内容について、国家試験の過去問題を利用した小テストを実施します。
DPとの関連
①平和を希求する心と豊かな人間性を身につける
②修得した専門知識・技術を基盤にした総合的臨床能力を身につける
③高い倫理観をもち、自己を変革しつづける能力を身につける
④地域社会・国際社会と協働し、人々の健康生活のニーズに対応できる能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1.代表的な中枢神経疾患および障害の種類を挙げることができる
2.中枢神経疾患および障害の特徴について、解剖学、生理学を利用して説明することができる
3.中枢神経障害に対する作業療法の典型的な介入方法を挙げることができる
履修上の注意事項
臨床医学である神経内科学との接点がきわめて多い科目です。中枢神経系の解剖学、生理学も同時に確認しながら進めます。それらをいつでも確認できるよう、留意してください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション、脳血管障害(1):疾患の定義と疫学 中枢神経系の解剖学、生理学を復習授業中にメモしたことをまとめるノートを作成.
2 脳血管障害(2):小テスト、特徴的な症状および障害と対応する評価 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
3 脳血管障害(3):小テスト、回復期のリハビリテーション・作業療法について 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
4 脳血管障害(4):小テスト、生活期のリハビリテーション・作業療法について 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
5 頭部外傷(1):小テスト、定義、疫学、分類 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
6 頭部外傷(2):小テスト、代表的な障害像と評価、介入方法 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
7 脊髄損傷(1):小テスト、定義、疫学、分類について 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
8 脊髄損傷(2):残存髄節レベルと可能な動作・ADL(1) 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
9 脊髄損傷(3):残存髄節レベルと可能な動作・ADL(2) 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
10 パーキンソン病(1):定義、疫学、分類 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
11 パーキンソン病(2):重症度別のADL、介入方法 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
12 脊髄小脳変性症:定義、分類、失調症状とその対処 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
13 多発性硬化症:定義、分類、障害像とその対処 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
14 筋萎縮性側索硬化症:定義、分類、障害像とその対処 授業内容の復習と配布資料を事前に読んでおくこと
15 中枢神経疾患・障害の理解のために:小テスト、自己学習ポイントの伝達、質疑 疑問点を挙げておくこと.
成績評価方法
小テスト(10%)、期末試験(90%)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
身体機能作業療法学 第4版・山口 昇ほか(編)(医学書院) 978-4-260-04682-4
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト身体障害作業療法学第3版・長﨑 重信(メジカルビュー) 978-4-7583-2044-3
標準作業療法学専門基礎分野 神経内科学 (編)・川平 和美(医学書院) 978-4-260-01866-1
教員からのメッセージ
神経解剖学、神経生理学、神経内科学について関係する教科書類をいつでも確認できるようにしましょう。小テストで分からなかったところをそのままにしないで、積極的に調べて補うようにしてください。
教員との連絡方法
各研究室に在室しているときは原則受け付けます。事前に以下まで申し出てください。山川 敦史 研究室308 メール:lily-drg@hcu.ac.jp
岩本 優士:研究室212 メール:iwamoto@hcu.ac.jp
実務経験のある教員
山川 敦史:作業療法士として病院(入院・外来)および在宅(訪問)の臨床経験をふまえ、知見を交えた講義を行います。
岩本 優士:作業療法士として病院(急性期・回復期)および地域での臨床経験をふまえ、知見を交えた講義を行います。