科目コード
R6023
授業科目名
運動器系理学療法学演習
担当者
上川 紀道 ・ 江越 正次朗
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
後期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
運動器系理学療法学の講義で得た、各疾患に対する病態の知識を基に、特徴や病態の説明、評価方法、理学療法をデモンストレーションしながら学修する。また、学生同士で演習することで、より実践に近い形での技術の習得を目指す。各疾患に対する理学療法においては、骨折や術後の荷重練習や松葉杖処方、歩行練習や介助方法に至るまで、受傷から手術、社会復帰に向けた包括的な考え方と手段を身につけること、リスクを考慮した運動療法や動作練習、個々人に合わせた運動療法プログラムの作成ができるようになることが目標となる。
DPとの関連
①平和を希求する心と豊かな人間性を身につける
②修得した専門知識・技術を基盤にした総合的臨床能力を身につける
③高い倫理観をもち、自己を変革しつづける能力を身につける
④地域社会・国際社会と協働し、人々の健康生活のニーズに対応できる能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
・運動器疾患の病態を考慮した評価を選択・実施することができる。
・患者様の訴えから評価を選択・実施して問題点を抽出することができる。
・評価から得られた問題点に対して、安全で効果的な治療内容を選択して実施することができる。
履修上の注意事項
・講義資料は事前にCラーニング上にアップするので、必ず自身で印刷またはダウンロードしたデータを持参すること(タブレット可)。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・運動の種類、筋の種類、筋収縮の種類、運動連鎖、メカニカルストレスなど 【上川】 運動学について復習しておく。(60分)
2 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・動作時痛や動作困難を評価する上で大事なこと 【上川】 運動学について復習しておく。(60分)
3 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・ICFに準ずる評価の考え方 【上川】 ICFについて復習しておく。(60分)
4 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・動作を分解して必要な機能(因子)から評価項目を考える① 【上川】 運動学、理学療法評価学について復習しておく。(60分)
5 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・動作を分解して必要な機能(因子)から評価項目を考える② 【上川】 運動学、理学療法評価学について復習しておく。(60分)
6 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・動作を分解して必要な機能(因子)から評価項目を考える③ 【上川】 運動学、理学療法評価学について復習しておく。(60分)
7 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・動作を分解して必要な機能(因子)から評価項目を考える④ 【上川】 運動学、理学療法評価学について復習しておく。(60分)
8 運動器疾患を理解するために必要な基礎知識 ・動作を分解して身体に加わるメカニカルストレスについて考える 【上川】 メカニカルストレスについて復習しておく。(60分)
9 障害発生の原因について考える ・Joint by Joint theory 【上川】 各関節の機能について復習しておく。(60分)
10 大腿骨近位部骨折の病態と荷重練習 【上川】 大腿骨と寛骨の解剖学について復習しておく。(60分)
11 松葉杖歩行 ・松葉杖の概要と処方 【江越】 講義の復習(60分)
12 松葉杖歩行 ・立位バランス訓練 【江越】 講義の復習(60分)
13 松葉杖歩行 ・松葉杖歩行演習 【江越】 講義の復習(60分)
14 松葉杖歩行 ・模擬症例演習 【江越】 講義の復習(60分)
15 松葉杖歩行 ・模擬症例演習とまとめ 【江越】 講義の復習(60分)
成績評価方法
期末試験(100%)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
運動器障害理学療法学Ⅰ・石川 朗(中山書店) 978-4-521-73229-9
運動器障害理学療法学Ⅱ・石川 朗(中山書店) 978-4-521-73230-5
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
解剖学・運動学・生理学・整形外科学総論・理学療法評価学の復習を随時行うようにしてください。
教員との連絡方法
講義最後にGoogle formで質問する機会を必ず設けます。
実務経験のある教員
理学療法士として整形外科のクリニックや病院で外来・入院を含む様々な運動器疾患の患者様に対してリハビリテーションを実施してきた教員が担当します。当該授業を通して理学療法士が実際にどのうような考え方で患者様に接し、どのうような評価や治療を実施していくのかを共に考え議論することで、どんな疾患や患者様に対しても対応できる力を身に付けることを目指す講義です。