科目コード
R24109
授業科目名
社会と平和
担当者
丸岡 清枝
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
1年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
焦土と化した広島の復興期を振り返り、ヒロシマの人々が平和を構築してきた過程を知ることを目的としています。復興期の象徴的なトピックを中心に、どのようにしてヒロシマから「平和」を伝えてきたか、また次世代へ伝えようとしているかを解説していきます。今までの学校教育で「平和教育」を受けてきたという学生たちにも、復興期のトピックごとに見ていくことによって、今までの知識にプラスして深めてほしいと思っています。
DPとの関連
①平和を希求する心と豊かな人間性を身につける
②修得した専門知識・技術を基盤にした総合的臨床能力を身につける
③高い倫理観をもち、自己を変革しつづける能力を身につける
④地域社会・国際社会と協働し、人々の健康生活のニーズに対応できる能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
医療人として将来接するであろう様々な価値観や文化的背景を持つ方々と「平和」に対する共通意識を持ち、コミュニケーションツールとしての知識の習得をする。
また、広島の復興の歴史を知ることにより、被爆体験の継承など次世代へ「平和」をつなげる行動をとるきっかけとする。
履修上の注意事項
下記の成績の評価方法にも詳しく書いていますが、出席するだけでは「出席」にしません。出席をして各回の課題を提出することによって「出席」となります。授業に出たから試験の受験資格を満たしたと思わないようにしてください。期末試験は予定していません。そのかわり各回の課題内容で評価をしますので真剣に取り組んでくださいまた、課題はていねいに書くことを心がけ、誤字・脱字等がないか内容を確認し、提出してください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション オリエンテーションを聞いて授業の進め方を理解する。また原爆被害について復習しておく(4時間)
2 広島の復興について①(広島平和記念都市建設法) 紹介した法律の条文を読んで、その内容が広島の復興にどのように関係しているか考える(4時間)
3 広島の復興について②(平和記念公園) 平和記念公園やその周辺を歩き、この空間ができた意義を感じる(4時間)
4 広島の復興について③(原爆ドーム) 原爆ドーム周辺を歩き、このドームが残ったことの意義を自分なりに考察する(4時間)
5 広島の復興について④(市民生活―江波だんごって知っとる?) 事前に曾祖父母・祖父母や父母に「江波だんご」を知っているか、戦後すぐの食糧難を体験しているかどうか聞いておく(4時間)
6 広島の復興について⑤(市民生活―供木運動) 事前に平和大通りを歩いて、植樹されている樹木の形や種類などを見ておく(4時間)
7 「ヒロシマ」を伝える―「原爆体験記」 講義内で紹介した「被爆体験記」を読んでみる。また、国立広島原爆死没者ホームページで「被爆体験記」検索して読んでみる。(4時間)
8 「ヒロシマ」を伝える―「原爆体験記」 平和記念資料館ホームページにアップされている「被爆体験証言」を視聴してみる(4時間)
9 「ヒロシマ」を伝える―「被爆建物」 講義内で紹介されている「被爆建物」を探してみたり、実際に訪ねてみる(4時間)
10 「ヒロシマ」を伝える―「マンガ・アニメーション」 授業内で紹介されたマンガを読んでみる(4時間)
11 「ヒロシマ」を伝える―「アニメーション」(原爆をテーマとしたアニメーション等を視聴予定) 授業内で視聴したアニメーションだけでなく、原爆や平和をテーマとしたアニメーションを視聴する(4時間)
12 原爆乙女①総論 被爆者たちを取り巻く困難について考え、今までの学習の復習をしておく(4時間)
13 原爆乙女②各論 総論で配付した資料をもう一度読み、各論を受ける準備をする(4時間)
14 「ヒロシマ」を継承する施設―広島平和記念資料館・国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 紹介した施設を実際に訪れて、ヒロシマを伝える基礎を復習しておく(4時間)
15 まとめ 様々な意見を聞いて、自分どのように「平和」を希求するかを考えをまとめる(4時間)
成績評価方法
各回最後に課題を課します。その課題を授業時間内に提出することによって、1コマ分の出席完了とします。
課題の内容に沿った内容を記入しているかどうかで課題の評価をします。「出席のみで課題を提出しない」場合出席と見なしません。また「授業を欠席しているのに課題を提出」も出席と見なしません。きちんと授業に出て課題を提出することによって課題の内容評価につながり、成績評価となります。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
使用しない
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
成績の評価方法で書いてあるとおり、出席して課題を提出することで、出席と見なします。
前提として講義を聞いて自分なりにヒロシマの歩みを感じ取ってほしい。しっかり講義を聞いて、限られた時間の中で自分の意見をきちんとまとめる訓練と思って課題に取り組んでください。
教員との連絡方法
講義前後に教室か講義室にて直接質問をしてください。
講義時間以外は基本的に在学していないので、上記の方法で隙を見て気軽に話しかけてください。
実務経験のある教員
広島市の被爆50年史の編集作業に従事。広島平和記念資料館情報資料室でレファレンス業務等を行いました。また被爆者の方々の被爆体験を書籍化する活動をしています。