科目コード
N22304
授業科目名
看護過程論Ⅰ(基礎編)
担当者
三島真由美
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
看護の目的や機能を果たすための1つの方法として、看護過程がある。看護過程は、対象の情報を収集し、それを分析/解釈し健康上の問題を明確にし、問題を解決するための計画を立て実践し評価する過程をいう。基礎編では主に、看護過程の基礎的知識及び展開方法を学習する。看護過程の展開をとおして、科学的根拠に基づいて推論し実践につなげることが重要であることから、臨床判断に必要な基本的な考え方を学習する。さらに、看護の実践の証として看護記録が重要になるため、主な看護記録について学習する。
DPとの関連
①平和を希求する姿勢を身につける
②豊かな教養を身につける
③高い倫理観と責任感、他者との信頼関係を築き協働できる能力を身につける
④看護専門職者としての役割を認識し、看護の実践に活用するための専門的知識を身につける
⑤地域に生活している人々に対して深い関心と理解する姿勢を身につける
⑥自らの学びを通じて人々や地域社会に積極的に関わり貢献しようとする意欲を身につける
⑦多様な保健医療福祉の場での多職種との連携で、看護専門職として機能を発揮する能力を身につける
⑧社会情勢や人々の健康に関する課題に沿った看護のニーズを意欲的に探究する姿勢を身につける
⑨異なる文化や多様な考えを受け入れ、看護職者としての価値観を形成する能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1.看護過程の目的が理解できる。
2.看護過程に必要な理論及び考え方が分かる。
3.看護過程の構成(情報収集・アセスメント、問題の明確化、計画の立案、実施、評価)に必要な知識を理解できる。
4.看護記録の必要性、種類、法的根拠が理解できる。
履修上の注意事項
既習学習の知識を活用していきます。「自ら考える」という習慣を身につけて下さい。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 看護過程とは何か(目的と構成要素) 【三島】
2 看護過程の展開に必要な考え方 (問題解決過程、クリティカルシンキング、倫理的配慮と倫理的判断、リフレクション等) 【三島】
3 看護理論を活用したアセスメントの枠組み,情報の種類、収集と分析(ヘンダーソン、オレム、ロイ、ゴードン) 【三島】
4 看護診断 (医学的問題・看護問題・共同問題)、問題表現の仕方 【三島】
5 病態関連図・関連図の活用 【三島】 人体の構造と機能、病因・病態学、臨床病態学などの既習学習が必要です。
6 問題の優先順位 【三島】
7 目標の設定と看護計画の立案 【三島】
8 実施及び評価 、看護記録の法的根拠と種類 【三島】
9 護記録(基本情報、問題志向型看護記録、フォーカスチャーティング、フロ―シート、サマリー、クリニカルパス等)について 【三島】
10 事例を用いた看護過程 ①事例に取り組む 【三島】  フィジカルアセスメントⅡ(各論)と関連図けて進める予定
11 事例を用いた看護過程 ②アセスメント 【三島】
12 事例を用いた看護過程 ③関連図 【三島】
13 事例を用いた看護過程④看護診断 【三島】
14 事例を用いた看護過程⑤看護計画 【三島】
15 事例を用いた看護過程➅経過記録 【三島】
成績評価方法
A:提出物により評価(50%程度)
B:筆記試験:期末テスト(50%程度)  

ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
ゴードン看護診断マニュアル 看護アセスメント研究会訳(医学書院) 978-4-260-10136-8
根拠がわかる症状別看護過程 改訂第4版 百瀬千尋・井澤晴美編集(南江堂) 978-4-524-22537-8
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
看護過程は、人体の機能や病因・病態学、臨床病態学、臨床薬理などの知識とともに、対象の理解および援助方法の創造には「看護学概論」「生活援助技術」などの学習内容が重要になります。
教員との連絡方法
質問・問い合わせなどは、C-ラーニングで行います。
実務経験のある教員
看護専門学校において、22年間の看護基礎教育、看護教育行政に3年間、病棟師長を3年間経験し、教育・臨床・行政の視点から看護教育を経験している。