科目コード
N22205
授業科目名
生化学(臨床栄養学を含む)
担当者
山内 有信
対象年度
2024
履修区分
必修
開講期
1年
後期
授業回数
15回
単位数
1単位

授業の概要
栄養状態の良否は、健常者の健康の維持・増進だけでなく傷病者の治療や予後にも影響する。栄養の専門職は「管理栄養士・栄養士」であるが、看護師は、最も傷病者と密接にかかわる職域の一つであり、院内におけるチーム医療の一環である栄養サポートチーム(NST)の一員として、多くの情報提供者となる。そこで、栄養素の基礎知識はもちろんのこと、栄養ケア・マネジメントの基礎知識やすべての栄養管理の基礎となる「日本人の食事摂取基準」などについて学修する。
DPとの関連
①平和を希求する姿勢を身につける
②豊かな教養を身につける
③高い倫理観と責任感、他者との信頼関係を築き協働できる能力を身につける
④看護専門職者としての役割を認識し、看護の実践に活用するための専門的知識を身につける
⑤地域に生活している人々に対して深い関心と理解する姿勢を身につける
⑥自らの学びを通じて人々や地域社会に積極的に関わり貢献しようとする意欲を身につける
⑦多様な保健医療福祉の場での多職種との連携で、看護専門職として機能を発揮する能力を身につける
⑧社会情勢や人々の健康に関する課題に沿った看護のニーズを意欲的に探究する姿勢を身につける
⑨異なる文化や多様な考えを受け入れ、看護職者としての価値観を形成する能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
① 栄養素の役割(生化学的代謝)について理解する。
② 健康の維持・推進や疾病の治療と栄養素摂取の関係(臨床栄養管理)について理解する。
③ 看護師として栄養管理における多職種連携の重要性を感じ、臨床においても支援・活用できるようになる。
これらを通じて,地域医療から基幹病院まで幅広い看護現場に対応する能力の一端を身につけることができる。
履修上の注意事項
① C-ラーニングを介して,毎回の授業に関連した課題(補足事項を含む)を課します。必ず締切を厳守すること。
② 出席確認はC-ラーニングの出席登録システムを併用する。このときは,位置情報の取得をする(対面授業であるため,位置情報は大学周辺になるはずである)。この出席登録で不正(疑いを含む)があった場合には,相応のペナルティーを科す。なお,スマートフォン等登録端末の持参忘れや不具合等で登録できない場合や公共交通機関の遅延等で登録ができなかった場合は,授業前または終了直後に申し出ること(後にメール等で申し出ても受け付けない)。
③ 授業で使用するパワーポイント資料を白黒印刷配布するが,印刷機の解像度等によって見えにくい場合がある。同じPDF(カラー)をC-ラーニングの教材倉庫に公開するため,必要であればダウンロード等を事前にすること。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 栄養とは 事前学習:テキスト関連範囲(P1~8)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
2 糖質の栄養と生化学 事前学習:テキスト関連範囲(P9~13)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
3 脂質の栄養と生化学 事前学習:テキスト関連範囲(P14~21)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
4 たんぱく質・アミノ酸の栄養と生化学 事前学習:テキスト関連範囲(P22~30)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
5 ビタミンの栄養と生化学 事前学習:テキスト関連範囲(P31~37)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
6 ミネラルの栄養と生化学 事前学習:テキスト関連範囲(P37~43)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
7 エネルギー代謝 事前学習:テキスト関連範囲(P44~50)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
8 水(体液)および食物繊維 事前学習:テキスト関連範囲(P51~54)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
9 食生活と健康 事前学習:テキスト関連範囲(P55~64)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
10 栄養ケア・マネジメントの概念(NST活動への応用) 事前学習:テキスト関連範囲(P65~69)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
11 栄養アセスメント(臨床診査,臨床検査と栄養状態の判定) 事前学習:テキスト関連範囲(P70~77)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
12 食事療法と栄養補給法(臨床栄養管理の基礎) 事前学習:テキスト関連範囲(P89~97)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
13 食事摂取基準の概略 事前学習:テキスト関連範囲(P78~88)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
14 母性栄養(妊娠期の臨床栄養管理を含む) 事前学習:テキスト関連範囲(P98~99)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
15 高齢者栄養(高齢者の低栄養問題を含む) 事前学習:テキスト関連範囲(P103~108)に目を通す[30分],事後学習:講義資料およびテキスト関連範囲を見直してから課題に取り組む[30分]
成績評価方法
単位認定資格(2/3以上の出席・課題提出)を満たしていない場合は評価の対象としない。
期末試験の点数(100%)を基礎点としたうえで,次の計算式を基本式として評価粗点を算出する。なお,計算式の“クラス誤差”や各係数を,成績ランクの分布によって変化させる。
(期末試験得点+クラス誤差×誤差係数)☓取組姿勢係数+課題点☓課題係数
注1)クラス誤差×誤差係数=(クラスの期末試験得点の標準偏差または標準誤差)×可変係数,注2)取組姿勢係数は課題提出率等から算出(個人で異なるが算出手順は全員同じ),
注3)課題点☓課題係数=(課題得点/課題の満点)×可変係数
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
栄養・食生活と健康:山内有信(三恵社) 978-4-86487-605-6
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
基礎栄養学-栄養生理化学-:山内有信(三恵社) 978-4-86693-484-6
健康・スポーツの栄養学:山内有信(三恵社) 978-4-86693-865-3
教員からのメッセージ
授業予定範囲のテキストか所を事前に目を通して予習し,授業後には課題に取り組む前に必ず再度テキストや資料と照らし合わせて復習したうえで課題に取り組むこと。
教員との連絡方法
質問等は,C-ラーニングの連絡機能を介して受け付ける。
実務経験のある教員