科目コード
N12211
授業科目名
医療福祉と経済
担当者
田中 雅康・古澤 泰治
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
1年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
医療人として社会の役に立ち、自らもやりがいを持って医療人の仕事に取り組むためには、医療技術を会得するだけでは十分ではありません。職場となる病院の健全経営への取り組み、社会的役割、そして医療を取り巻く社会・経済状況を理解し、しっかりとした目的意識を持ちながら仕事に取組む必要があるのです。また、そのような姿勢が医療人として器を大きくしていきます。本科目では、より大きな社会の原点から医療サービスを考えていきます。
[田中]経営について基本的な概念、手法等について理解するとともに、病院経営の仕組みについて演習を通して理解していきます。
[古澤]経済学の基礎であるミクロ経済学(およびマクロ経済学)を簡潔に紹介した後、医療保険制度がはらむ問題点を経済理論的に考察します。そして、保険市場の役割をリスクと情報の観点から考えていきます。

DPとの関連
①平和を希求する姿勢を身につける
②豊かな教養を身につける
③高い倫理観と責任感、他者との信頼関係を築き協働できる能力を身につける
④看護専門職者としての役割を認識し、看護の実践に活用するための専門的知識を身につける
⑤地域に生活している人々に対して深い関心と理解する姿勢を身につける
⑥自らの学びを通じて人々や地域社会に積極的に関わり貢献しようとする意欲を身につける
⑦多様な保健医療福祉の場での多職種との連携で、看護専門職として機能を発揮する能力を身につける
⑧社会情勢や人々の健康に関する課題に沿った看護のニーズを意欲的に探究する姿勢を身につける
⑨異なる文化や多様な考えを受け入れ、看護職者としての価値観を形成する能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
[田中]経済学の基礎知識を使って、企業や病院などの組織の行動を理解でき、簡単な解説ができるようになります。
[古澤]経済学的思考により、医療をめぐる社会経済問題を倫理的に考えられるようになることを目指します。
履修上の注意事項
夏期集中講義のため、日程については別途指示
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 経済の仕組みと日本の医療問題 【古澤】 授業の復習
2 需要と供給(ミクロ経済学の基礎) 【古澤】 授業の復習
3 ミクロ経済政策と市場の反応 【古澤】 授業の復習
4 市場の失敗とミクロ経済 【古澤】 授業の復習
5 医療保険制度と医療市場 【古澤】 授業の復習
6 医療保険制度改革の影響 【古澤】 授業の復習
7 リスクと情報 【古澤】 授業の復習
8 保険市場 【古澤】 授業の復習
9 企業経営の概要 【田中】 授業の復習
10 経営管理の概要 【田中】 授業の復習
11 日本的経営 【田中】 授業の復習
12 病院経営の概要 【田中】 授業の復習
13 病院経営の会計 【田中】 授業の復習
14 創造力による改善 【田中】 授業の復習
15 アイディア発想の演習 【田中】 授業の復習
成績評価方法
各担当教員が行う試験の合計点で評価する。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
ベーシック経済学:次につながる基礎固め 古沢 泰治・塩路 悦朗(有斐閣) 978-4-641-12485-1
教員からのメッセージ
[田中]重要な事は、何度も話すのでメモを取るようにして下さい。
教員との連絡方法
[古澤]furusawa@e.u-tokyo.ac.jp
実務経験のある教員