科目コード
N12107
授業科目名
哲学
担当者
中西捷渡
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
1年
後期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
我々の日常的な世界観には、心や自由、善悪や正義といった様々な概念が組み込まれています。我々は普段、そういった基礎的な概念を疑うことはありません。仮にこれらに疑問を持って考えをめぐらせても、掴み所がなく、思考は堂々巡りに陥ってしまうでしょう。しかし、こういった概念をめぐって2000年以上議論を続けてきた哲学者と呼ばれる人々がいます。彼らの議論に触れることで、様々な視点から我々の世界観を吟味してみましょう。
DPとの関連
①平和を希求する姿勢を身につける
②豊かな教養を身につける
③高い倫理観と責任感、他者との信頼関係を築き協働できる能力を身につける
④看護専門職者としての役割を認識し、看護の実践に活用するための専門的知識を身につける
⑤地域に生活している人々に対して深い関心と理解する姿勢を身につける
⑥自らの学びを通じて人々や地域社会に積極的に関わり貢献しようとする意欲を身につける
⑦多様な保健医療福祉の場での多職種との連携で、看護専門職として機能を発揮する能力を身につける
⑧社会情勢や人々の健康に関する課題に沿った看護のニーズを意欲的に探究する姿勢を身につける
⑨異なる文化や多様な考えを受け入れ、看護職者としての価値観を形成する能力を身につける
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
哲学的問題を考えることを通して、日常で直面する様々な問題に対して、主張と適切な理由を組み合わせて論証を提示することができるようになる。
履修上の注意事項
コメントシートは成績評価の対象になるので、出席した回は必ず提出すること。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 ガイダンス:哲学とは? 【中西捷渡】 シラバスに目を通し、配付資料を読み返す。
2 哲学の技法:定義と推論の諸相① 【中西捷渡】 配付資料を読み返す。
3 哲学の技法:定義と推論の諸相② 【中西捷渡】 前回の内容を確認し、配付資料を読み返す。
4 哲学の技法:定義と推論の諸相③ 【中西捷渡】 前回の内容を確認し、配付資料を読み返す。
5 知識の哲学:我々は何を知っているのか? 【中西捷渡】 「知っている」とはどういうことか、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
6 心の哲学:我々は脳に過ぎないのか? 【中西捷渡】 「心」と「体」の違いについて、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
7 自由意志の哲学:我々に自由はあるのだろうか? 【中西捷渡】 自分が「自由だ」と感じるのはどんな時か、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
8 小括と質疑 【中西捷渡】 これまでの配付資料を読み返す。他の受講者のコメントと自分の意見を比較する。
9 法と道徳の哲学:道徳はだれが決めるのだろうか? 【中西捷渡】 法律と道徳にはどんな違いがあるか、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
10 社会的自由の哲学:なぜ社会は我々の自由を制限できるのだろうか? 【中西捷渡】 自由がないと困るとき、自由にされると困るときはそれぞれどんなときか、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
11 道徳の基準の哲学:行為の評価には結果と動機のどちらが重要なのか? 【中西捷渡】 結果と動機のどちらを重視しているか、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
12 正義の哲学:どんな社会が正義に適っているのだろうか? 【中西捷渡】 「正義」という言葉でなにをイメージするか、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
13 徳と悪徳の哲学:立派な人とはどんな人なのだろうか? 【中西捷渡】 どんな振る舞いをするのが立派な人か、自分なりに考えてくる。配付資料を読み返す。
14 人生の意味の哲学:我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか? 【中西捷渡】 生きる上で自分は何を一番重視してるのか、考えてくる。配付資料を読み返す。
15 総括と質疑 【中西捷渡】 これまでの配付資料を読み返す。他の受講者のコメントと自分の意見を比較する。
成績評価方法
授業内でのコメントシート 30%、期末試験 70%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
授業内容に応じて配付資料中で適宜紹介する。
教員からのメッセージ
哲学の様々な論点は、一見独立しているように見えて、実は思いもよらないところで繋がっている場合があります。予習・復習の際には、回の区別なく配付資料を横断的に参照することで理解を深めてください。
教員との連絡方法
Cラーニング、もしくは、Eメール(katsuton.meson@gmail.com ※メールで連絡をとる場合、必ず大学名・学科・学籍番号・氏名を明記すること)
実務経験のある教員