科目コード
G6006
授業科目名
保健医療メディアリテラシー
担当者
山田 憲嗣
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
1年
後期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
今日の高度情報化社会では、新聞やテレビなどのマスメディア、書籍や雑誌など出版物、インターネットにおいて無数のメディア情報が存在している。それらのメディア情報から必要なものを抜き出し、内容を評価・識別し活用する能力をメディアリテラシーと呼ぶ。特に、保健医療に関する情報は、健康と生命に係るのでその内容の真偽、効果など慎重な判断が求められる。この授業は、メディアのもつバイアスを把握し、批判的視点と偏りのない思考を養い、メディアの保健医療情報に関して根拠を持って判断する能力(EBM) を養うことが目的である。
DPとの関連
①研究者、教育者、又は高度の専門職業人として保健学関連領域における研究課題を発見し、分析・評価し、科学的根拠を探求して新たなケア技術やシステムを創出できる研究力
②地域社会での質の高いケアの提供のため、自身がリーダーシップをとり、異なった専門的背景をもつ専門職と、同じ目標に向けて連携していくためのファシリテーション能力
③保健学の専門的な学術理論と実践の融合を図り、社会に対して新たな知見を提案できる能力
※DP:ディプロマ・ポリシー(修了認定の方針)=修了までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
メディア情報を評価・識別し、情報を批判的に読み取る力を養い、保健医療情報に対して根拠を持って判断する姿勢・態度(EBM)の重要性に気付くこと。
履修上の注意事項
・授業は事例研究を中心にセミナー形式で行うので、セミナー担当者だけでなく全員が当該授業に関する文献・資料を予め目を通して自分の疑問点や課題を見つけておくことが必要である。
・事前事後学修については、授業内でお知らせします。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 メディアの歴史とその背景;メディアの誕生の歴史を概観し、現在あたり前となっているメディアがどう社会的に構築されたのかについて理解を深める。
2 インターネット社会のメディア構造:インターネットの基礎的なしくみ、インターネットメディアの特性を知り、これまでのメディアとは異なるインターネット独自のリテラシーを理解する。
3 広告の効果とその影響力:広告が企業ブランドや商品ブランドを構築するのに貢献し、流行を生み出し、新しいライフスタイルを広める等、社会・文化的にも影響力を及ぼしていることについて理解する。
4 海外におけるメディアリテラシー:海外と日本とのメディアの構造・機能、影響の違いについて理解する。
5 新聞・雑誌における保健医療メディア情報:新聞・雑誌媒体からのメディアを通したヘルスプロモーションについて考察する。
6 テレビにおける保健医療メディア情報:テレビによる報道等を通したヘルスプロモーションについて考察する。
7 インターネットにおける保健医療メディア情報:インターネットによるメディアを通したヘルスプロモーションについて考察する。
8 メディアの保健医療情報とEBM:マスメディア、インターネットの提供する健康関連記事等は人々にとって健康に関する最大の情報源となりうるが、これらメディアの健康関連情報に関して根拠を持って判断する能力(EBM)の重要性について考える。
成績評価方法
課題60%、筆記試験40%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
※適宜プリント等を配布します。
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
※授業内において適宜紹介します。
教員からのメッセージ
教員との連絡方法
メールアドレス:k.yamada.7a@cc.it-hiroshima.ac.jp
実務経験のある教員