科目コード
E3147
授業科目名
発達障害児の心理・生理・病理と指導
担当者
落合 俊郎
対象年度
2026
履修区分
教育課程表参照
開講期
3年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
令和4年度の文部省調査によると小中学校の通常の級内に8.85%も在籍すると推定される発達障害児の心理,生理及び病理の特性と教育方法を示します。発達障害とは学習障害(DMS-5の定義では限局性学習症),注意欠陥多動性障害(DMS-5の定義では注意欠如多動症;ADHD),高機能自閉症・アスペルガー症候群(DMS-5の定義では自閉スペクトラム症ASD)です。これら発達障害の一次障害と二次障害への教育的支援の具体例を説明します。発達障害児の教育における課題を明らかにし,解決するための合理的配慮の具体的例とカリキュラムマネジメントによる教育ならびに保護者支援についても説明します。さらに,教育者に必要な知識,使命感と倫理観を培います。授業の内容に対して積極的かつ主体的に意見の発表を行う授業を行います。教員になる前にボランティア等で社会に貢献する気づきを養います。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
発達障害のある児童生徒の教育に関する学習指導要領の内容を理解できること。発達障害のある児童生徒の病理学的・生理学的・病理学的な特徴とその授業を理解し,必要な総合的な知識と実践方法を身につけること。具体的には適切な学級経営と教科学習・自立活動的な内容を含む授業に関する専門性と資質の向上を目指すこと。発達障害の特性を学ぶ中で,一次障害と二次障害の関係について理解を深めること。発達障害児の教育をカリキュラム・マネジメントに則り,ライフステージに応じ必要となる支援の構築と教育実践の内容・方法を学修する。
履修上の注意事項
授業は発達障害の特性を考慮した授業の具体的例,ならびに個別指導の方法について記録や動画を中心に説明します。資料をもとに学生が協議し,小学校における授業の展開について考え,最後は模擬授業を行います。授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。事前・事後学修に使用し,予習,復習,拡大学習に使用してください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション;学生と教員の自己紹介と講義内容の概略と授業方法の説明 【落合俊郎】 自己紹介票への記載
2 LD等の発達障害の精神疾患診断・統計マニュアル第5版DSM-5での定義・捉え方について(学習障害について) 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
3 LD等の発達障害の精神疾患診断・統計マニュアル第5版DSM-5での定義・捉え方について(注意欠陥多動性障害について) 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
4 LD等の発達障害の精神疾患診断・統計マニュアル第5版DSM-5での定義・捉え方について(自閉スペクトラム症について) 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
5 LD等の発達障害の精神疾患診断・統計マニュアル第5版DSM-5での定義・捉え方について(反抗挑戦性障害について) 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
6 強度行動障害について 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
7 発達障害児の教育におけるカリキュラム・マネジメントと合理的配慮:一次障害と二次障害の関係を中心に 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
8 発達障害児の教科学習における留意点とICTを使用した授業について 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
9 発達障害児のソーシャル・スキルトレーニングとペアレントトレーニングについて 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
10 発達障害児が通常の学級に在籍した場面に生ずる課題の対処法について 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
11 発達障害児が在籍する学級における教師の困り感の対処方法と保護者支援について 【落合俊郎】 授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。授業あるいはメールで事前・事後学修の内容をお伝えします。
12 発達障害のある児童の在籍を想定した模擬授業の実施(学習障害のある子どもを中心として) 【落合俊郎】 Google Classroomに必要な動画,文献等を添付していますので,それらの資料から各自が授業を想定してください。相互に評価してください。
13 発達障害のある児童の在籍を想定した模擬授業の実施(注意欠陥多動性障害のある子どもを中心として) 【落合俊郎】 Google Classroomに必要な動画,文献等を添付していますので,それらの資料から各自が授業を想定してください。相互に評価してください。
14 発達障害のある人々の就労と合理的配慮について 【落合俊郎】 就労における発達障害の特性の活かし方と抱えている困難の支援方法について
15 まとめと振り返り 【落合俊郎】 Google Classroomに添付してある動画,文献等と配布資料を見ながら振り返りと学生間の意見交換を行う。
成績評価方法
出席状況(30%),発言・質問(20%)と定期試験(50%)の結果により総合的に評価します。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 自立活動編(幼稚部・小学部・中学部)・文部科学省、2018年初版(開隆堂) ISBN978-4-304-04231-7
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
授業で使用する動画,文献等は全てGoogle Classroomに添付します。予習,復習,拡大学習に使用できます。Google Classroomはそのまま存続させますので,卒業後も教育現場で必要な場合,閲覧できます。2022年の文部科学省の調査では発達障害のと想定された子どもは,小学校で男子は12.1%,女子は5.4%,平均8.8%在籍していると報告されています。教室内では,このような子どもに必ず会うだけでなく,自分の子どもも同様な状態になる可能性もあるので,講義内容が自分の子育てにも役に立つこともあります。
教員との連絡方法
担当教員は非常勤ですので,e-mailによって協議・質問・相談を行います。アドレスは授業でお伝えします。
実務経験のある教員
1980年3月から2000年3月まで,現国立特別支援教育総合研究所で現職教員の短期研修と長期研修にかかわり,重複障害,知的障害,発達障害のある児童生徒の指導方法と授業方法について指導した。さらに教育相談において重複障害,知的障害,発達障害のある児童生徒の指導を行った。2000年4月から,現広島大学大学ダイバーシティー&インクルージョン推進機構特別支援教育実践センターにおいて,知的障害ならびに発達障害のある児童・生徒の教育相談を行い,ソーシャルスキルトレーニングやICTを使用して書字・読字・教科学習を行った。現在も当該センターの客員研究員をしている。