科目コード
E3114
授業科目名
児童ソーシャルワーク
担当者
福岡 律子
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
3年
前期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
ソーシャルワークは、日常の人と人との相互作用の中で生じた問題の解決を志向し、問題維持に繋がっている相互作用パターンを変容させることで、「問題」とされた状況を解決・解消しようと試みる理論と技法の体系である。本授業では、子どもとその家族に生じた問題の解決を支援するための対人支援の基礎理論と技法を学び、個別援助の実践事例を用いた演習を通して、支援の実際についてイメージを持ちながら、援助実践に役立つものの見方や事象の捉え方、コミュニケーション技法を身につけることを目的とする。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1.対人支援の基礎理論を理解することで、理論的枠組に基づいて事例を検討できるようになる。
2.援助に役立つコミュニケーションの技法、特に質問技法を知り、意識して使うことができるようになる。
3.人を支援する専門職として自覚を持ち、支援者としての考え方や姿勢を身につけることができるようになる。
履修上の注意事項
1.教科書は使用せず、毎回の授業テーマに関する資料を配布します。各自でファイリングをお願いします。
2.毎回の授業終了時に振り返りレポートを書いて提出もらいます。
3.課題の提出は期限厳守とします。
4.授業中の私語、携帯電話の使用は控えてください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション:授業概要の説明、対人支援の基礎理論の理解(1)家族システム論について説明 事前学習:家族システム論について書籍やインターネット等で基本的な考え方やキーワードを調べる(2時間)。事後学習:授業内容の振り返り、家族システム論についてノートにまとめる(2時間)。
2 演習:システム論的視点からの事例分析(ファミリー・アセスメント) 事前学習:家族システム論についての復習(1時間)。事後学習:授業内容の振り返り、家族をアセスメントする手法についてノートにまとめる(2時間)。
3 対人支援の基礎理論の理解(2)コミュニケーション論について説明 事前学習:人間コミュニケーションの語用論について書籍やインターネット等で調べる(2時間)。事後学習:コミュニケーションの5つの公理について自分なりの具体例を挙げながらノートにまとめる(2時間)。
4 演習:コミュニケーションの視点からの逐語分析 事前学習:コミュニケーションの語用論、5つの公理の復習(2時間)。事後学習:コミュニケーションの視点からの事例分析の手法についてノートにまとめる(2時間)。
5 ソーシャルワークにおける相談支援の進め方:解決に向けた面接相談の手順(オープニング、トラッキング、リフレクション)について説明 事前学習:配布資料を読み、疑問点を整理する(2時間)。事後学習:授業内容を振り返り、相談支援の各段階におけるポイントをノートにまとめる(2時間)。
6 演習:オープニングからリフレクションまでの事例の考察 事前学習:相談支援の手順、ポイントの復習(1時間)。事後学習:事例を再度読み直し、考察のポイントを振り返る(2時間)。
7 援助技法:解決を志向するための質問技法の紹介 事前学習:解決志向アプローチについて調べる(2時間)。事後学習:学んだ質問技法を振り返り、具体的な質問メッセージをノートに書き出しまとめる(2時間)。
8 演習:質問技法の実践練習(シナリオづくり、ロールプレイ) 事前学習:前回学んだ質問技法の復習(1時間)。事後学習:授業で作成したシナリオをより良くするために再検討し、自分なりに修正する(2時間)。
成績評価方法
期末レポート課題:50%、授業内のレポート・ワークシート30%、グループワークへの取り組み20%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
プリントを配布
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
人間コミュニケーションの語用論  相互作用パターン、病理とパラドックスの研究 ポール・ワツラヴィック、ジャネット・ベヴン・パヴェラス、ドン・D・ジャクソン(二瓶社) 4-931199-52-6
ファミリー・ソーシャルワークの理論と技法 大下由美・小川全夫・加茂陽編(九州学出版会) 978-4-7985-0143-7
はじめての家族療法 浅井伸彦編著、松本健輔著、坂本真佐哉監修(北大路書房) 978-4-7628-3165-2
教員からのメッセージ
・子どもや家族支援の事例を元に、事例の見立てや分析、それに基づいた支援場面でのやりとりのシナリオづくりなど、グループでの演習を多く取り入れたいと考えています。子どもや家族の問題解決に役立つ知識や技法を身につけるためと思って、周りの人と協力する力を発揮しながら、積極的に取り組んでもらえたらと思います。
・疑問に感じたことやよく分からないことがあれば、そのままにせず、質問してください。
教員との連絡方法
オリエンテーションの際にお知らせします。
実務経験のある教員
相談支援機関等でソーシャルワーカーとして解決志向の面接相談とソーシャルスキルトレーニングを実践しており、その経験を活かして、演習を中心とした実践的な内容の授業を行う。