科目コード
E3108
授業科目名
療育Ⅱ
担当者
金丸 博一
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
4年
後期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
障害のある子どもや気になる発達の子どもを対象とした療育(発達支援、保護者支援、地域連携支援)の基本概念と療育の重要性について理解し、療育的な支援を実際に行なうための具体的な技術や方法について学ぶ。そのために、療育で使う遊具に触れたり、感覚遊びを体験したり、保護者支援のあり方も模擬的に体験していく。また、保育士・教員として障害のある子どもや保護者と接する中で、実際に支援者が悩んでいる内容を知り、その対応について学んでいく。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
(1) 障害のある子どもへのかかわり方、特に子どもが関心を持つ遊びについて理解する。
(2) 障害のある子どもや気になる発達を示す子どもの保護者の気持ちを理解し、保護者へのかかわり方について理解する。
(3) 障害のある子どもや気になる発達を示す子どものことで悩んだときに一人で抱え込まないための対応の仕方を理解する。
履修上の注意事項
・配布資料は講義で示すパワーポイントの内容となります。予備の配布は行いませんので,紛失等した場合は,各自の責任において,他の学生からコピー等をしてもらってください。毎回資料を配布しますので、この講義専用のファイルを用意し、ファイリングしてください。
・講義は配付資料に沿って進めていきますが、教科書ではどの部分の話をしていくのかは講義資料に示していきますので、講義を振り返るときに教科書は適時熟読して下さい。
・講義では子どもの様子を見てもらう動画や写真を観る機会がありますが、個人情報になりますので、配付資料には入れていません。また、その動画や写真に関することは講義中限りの情報であると理解して下さい。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 障害のある子どもと大人の暮らしの実際及び共生社会の実現について 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
2 療育支援(発達支援)の実際~子どもたちが関心を持つ玩具 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
3 療育支援(発達支援)の実際~感覚遊び・サーキットあそび・リトミック 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
4 保育・教育現場における子どもの発達評価 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
5 知的障害(知的発達症)の子どもの理解と支援 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
6 発達障害の子どもの理解と支援~自閉スペクトラム症 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
7 発達障害の子どもの理解と支援~注意欠如・多動症、学習障害 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
8 言葉・コミュニケーションの発達と支援の実際 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
9 障害のある子どもの保護者や家庭に対する支援~保護者の悩みや不安への対応 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
10 障害のある子どもの保護者や家庭に対する支援~対人援助の実際 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
11 事例の検討~発達障害の子どもの事例を中心に~ 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
12 保育・教育現場で発達に気になる子どもがいたときの対応と留意点 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
13 保育・教育現場における発達に気になる子どもの事例の検討 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
14 子どもの成長・発達が気になった場合の外部機関との連携~担任一人で抱え込まない工夫~ 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(提出は講義後でも、別日の講義前でも可)
15 子どもの将来を見通し、子どもの強みを活かした保育・教育~本講義のまとめ~ 事後学習として配布する振り返りシートに記入して提出する。(記入は講義中に時間を作りますので、提出は講義後。)
成績評価方法
振り返りシートの提出40%、最終レポート60%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
コンパス 障害児の保育・教育 武藤久枝・小川英彦編著(建帛社) 978-4-7679-5064-8
発達障害の早期発見・早期療育・親支援 本田秀夫編著(金子書房) 978-4-7608-9545-8
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
障害のある子どもたちが喜び、夢中になることは、普通の子どもたちも同様に楽しめることは多いものです。これまでに学んできたことに合わせて、新たな視点から子どもの発達と、障害の特性について振り返り、学ぶ機会となるように努めます。また、この講義と演習等を通して、障害があっても「子ども」であり、子どもらしいところがたくさんあることを理解し、障害のある子どもとの出会いを楽しめる人になってほしいと思います。
教員との連絡方法
メールアドレス:kanemaru47@outlook.jpに連絡をしてください。
実務経験のある教員
児童発達支援センターに38年間勤めていました。その間も現在も、乳幼児期の子どもの親子療育相談、親子教室を行なっており、幼稚園や保育所を訪問して、先生や保護者の相談も行なってきました。また、障害のある子どもだけでなく、成人されたご本人の相談や、親の会の相談会にもかかわっています。障害のある子どもの遊びや、発達評価や性教育についても、いろいろなところで研修会を行なっています。