科目コード
E2221
授業科目名
保健体育科指導法Ⅰ
担当者
田中 新治郎
対象年度
2026
履修区分
教育課程表参照
開講期
3年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
この科目の授業は、受講生による模擬授業をベースに進行していきます。模擬授業でとりあげる運動領域に関して内容の取扱い、指導上の留意点を講義で解説し、それをもとに授業者は指導案を作成・提出し、模擬授業を行います。これを全員で集団的に検討します。その成果をもとに模擬授業を受けた各人も模擬授業の指導案を再構成し、提出します。模擬授業は、前期5回、異なる運動領域にわたって行います。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
①学習指導案作成において、単元目標、本時のねらいを明確に書くことができる。
②学習指導案作成において、想定した授業に対して教材と学習課題を適切に準備できる。
③学習指導案作成において、想定した授業に対して授業展開と指導言を工夫できる。
④学習指導案作成において、想定した授業に対して発問を用いたりICTを利活用できる。
⑤学習指導案作成において、指導的評価や形成的評価を通じて学習に活かせる。
 
履修上の注意事項
自分たちが作成した指導案をもとに45分の模擬授業を5回行います。模擬授業を自分が行うということは、学校という教育現場に教師として立ったことのない皆さんにとって深い霧の中にいるようで何をしていいか戸惑うばかりでしょう。また、普段よく知り合っている仲間を学習者に仕立てて何かを教えるという行為も照れくさいものです。だからといって、当たり障りなく形式的に行うだけで相手の心と触れ合うことのない授業にならないようにしましょう。
上手にできることよりも企画段階・実施段階、そして実施後の検討会まで情熱を注いでいる自分がそこにいるかいないかを確かめ、これからの課題を探る機会にしてください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション 科目担当者からのねがい 到達目標、授業内容、授業計画、評価方法の確認   事前学修として、「保健体育科教育論ⅠおよびⅡ」で用いた講義資料やノートを整理しておくこと。事後学修として、学習指導案のフォーマットをダウンロードし、書き込みがsできるように準備すること。
2 「体ほぐしの運動」における教育目的(ねがい)をどこに求めるか?単元目標と模擬授業目標をいかに設定するか?授業展開と指導過程をいかに工夫するか?  事前学修として、「保健体育科教育論Ⅱ」第10回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
3 模擬授業①を実施する。授業後検討会を行い、授業者の指導意図を尋ね、学習したことの事実を確認する。 事前学修として、「体ほぐしの運動」の学習指導案①を作成する。事後学修として、学習指導案①を修正して提出する。
4 模擬授業①に対する集団討論を実施する。単元目標、本時のねらいは明確であったか?教材、学習課題は適切に準備されていたか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅱ」第13回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
5 「器械運動」における教育目的(ねがい)をどこに求めるか?単元目標と模擬授業目標をいかに設定するか、授業展開と指導過程をいかに工夫するか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅱ」第1回~第3回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
6 模擬授業②を実施する。授業後検討会を行い、授業者の指導意図を尋ね、学習したことの事実を確認する。 事前学修として、「マット運動」の学習指導案②を作成する。事後学修として、学習指導案②を修正して提出する。
7 模擬授業③を実施する。授業後検討会を行い、授業者の指導意図を尋ね、学習したことの事実を確認する。 事前学修として、「跳び箱運動」の学習指導案③を作成する。事後学修として、学習指導案③を修正して提出する。
8 模擬授業②および③に対する集団討論を実施する。単元目標、本時のねらいは明確であったか?教材、学習課題は適切に準備されていたか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅱ」第13回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
9 「サッカー」における教育目的(ねがい)をどこに求めるか?単元目標と模擬授業目標をいかに設定するか、授業展開と指導過程をいかに工夫するか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅰ」第11回~第13回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
10 模擬授業④を実施する。授業後検討会を行い、授業者の指導意図を尋ね、学習したことの事実を確認する。 事前学修として、「サッカー」の学習指導案④を作成する。事後学修として、学習指導案④を修正して提出する。
11 模擬授業④に対する集団討論を実施する。単元目標、本時のねらいは明確であったか?教材、学習課題は適切に準備されていたか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅱ」第13回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
12 「バレーボール」における教育目的(ねがい)をどこに求めるか?単元目標と模擬授業目標をいかに設定するか、授業展開と指導過程をいかに工夫するか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅰ」第14回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
13 模擬授業⑤を実施する。授業後検討会を行い、授業者の指導意図を尋ね、学習したことの事実を確認する。 事前学修として、「バレーボール」の学習指導案⑤を作成する。事後学修として、学習指導案⑤を修正して提出する。
14 模擬授業⑤に対する集団討論を実施する。単元目標、本時のねらいは明確であったか?教材、学習課題は適切に準備されていたか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅱ」第13回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
15 模擬授業⑤に対する集団討論を実施する。授業展開、指導言は適切に行なわれていたか? 事前学修として、「保健体育科教育論Ⅱ」第14回授業で配布された資料を用意して目を通すこと。事後学修として、授業理解度テストの誤答を修正すること。
成績評価方法
学習指導案の提出‥75%、 期末試験‥25%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
高等学校学習指導要領解説(保健体育編)・文部科学省(東山書房) 978-4827815689
中学校学習指導要領解説(保健体育編)・文部科学省(東山書房) 978-4827815948
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
自分が作成した指導案をもとに計画的に模擬授業を行いますが、授業中の自分の判断により指導計画を変更する経験はその本人とともにこの科目を受講している者にとっても貴重な場面です。なぜ自分はそのとき指導計画を変更しようとしたのかを後にみんなで振り返りましょう。学校の教育活動の中で、教師はその場での判断が求められます。その判断が適切・不適切のいずれであったとしても、その事実の中に教師の指導改善につながる手掛かりがそこにあります。模擬授業後の集団検討会で意見を交わし学びましょう。その経験が小学校及び中学校教育実習に向けて、あるいはすでに終了した教育実習の経験をもとに教師としての専門性を磨くことになるでしょう。
教員との連絡方法
緊急時は以下のアドレスにメールを送ってください。shinpou1957@gmail.com
実務経験のある教員
小学校(体育専科)、中学校・高等学校で勤務した経験と体育科教育学の研究成果を有しています。その中から、教育実践における計画性(系統性)と即応性(適応性)の両立の大切さを伝えていきます。