科目コード
E2170
授業科目名
肢体不自由児の心理・生理・病理
担当者
佐倉 伸夫/船橋 篤彦
対象年度
2024
履修区分
教育課程表参照
開講期
2年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
第1~8回は、肢体不自由児の発達過程や心理的特徴を中心に概説し、幼児、児童又は生徒一人ひとりの実態を捉える視点の獲得を目指す。また、家庭や関係機関との連携の意義についても理解を深める。
第9~15回は、肢体不自由児の生理・病理的特徴について、脳性麻痺、脊髄疾患、筋疾患、骨疾患に関する特徴の概説と学校での活動の支援方法を理解し、可能であれば、医療的ケア児支援法の成立を受けて医療的ケアの実際を体験する。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
幼児児童生徒一人ひとりの肢体不自由の状態や感覚機能の発達、知能の発達及び認知の特性を把握する。さらに、ヒトの運動は錐体路より構成されていることを理解し、肢体不自由の原因となる疾患の位置づけを理解し、学校活動での障害となる施設設備のバリアを改善する対処法を学習する。また、医療的ケアや肢体不自由児に使用する装具などの知識を得る。
(到達目標)
1)肢体不自由児の発達的様相について姿勢・運動からコミュニケーションまで多面的に捉えることができる。2)肢体不自由の原因となる疾患を理解し、学校生活で生じる問題が何かを理解する 3)バリアとなる机椅子、階段、トイレなどの施設設備の改善方法を学習する 4)主治医や家庭と情報を共有し、薬剤内服の補助ができるように、薬剤知識、あるいは使用装具の使用法の基本情報を得るとともに、可能であれば医療的ケアを習得するために見学体験をする
履修上の注意事項
※コースによって「履修区分」が違います。よく教育課程表を確認してから、履修登録を行ってください。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 肢体不自由の定義および調和的発達について 【船橋 篤彦】
2 肢体不自由児における感覚機能の発達について 【船橋 篤彦】
3 肢体不自由児における姿勢・運動発達について 【船橋 篤彦】
4 肢体不自由児における認知発達について 【船橋 篤彦】
5 肢体不自由児における情動・社会性の発達について 【船橋 篤彦】
6 肢体不自由児におけるコミュニケーション発達について 【船橋 篤彦】
7 肢体不自由児における知的機能の発達について 【船橋 篤彦】
8 肢体不自由児の育ちを支える連携について(家庭や医療との連携を中心に) 【船橋 篤彦】
9 肢体不自由の生理・病理概説 定義と原因疾患 【佐倉 伸夫】
10 脳性まひの生理・病理的特徴と支援法 【佐倉 伸夫】
11 二分脊椎の生理・病理的特徴と支援法 【佐倉 伸夫】
12 脊髄性筋委縮症の生理・病理的特徴と支援法 【佐倉 伸夫】
13 筋ジストロフィの生理・病理的特徴と支援法 【佐倉 伸夫】
14 先天性骨疾患の生理・病理的特徴と支援法 【佐倉 伸夫】
15 後天性骨疾患の生理・病理的特徴と支援法 【佐倉 伸夫】
成績評価方法
学生に対する評価:知識習得の「確認テスト」(毎回の授業終了後の小テスト)(50%)と「単位認定課題」(定期試験)(50%)により評価を行う。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
インクルーシブとQOLを考える肢体不自由教育 韓 昌完, 小原 愛子 (Asian Society of Human Services学会出版部) 978-4-908023-00-2
教員からのメッセージ
各担当教員からアナウンスをします。
教員との連絡方法
各担当教員からアナウンスをします。
実務経験のある教員