科目コード
E2167
授業科目名
特別支援教育総論
担当者
湯浅恭正
対象年度
2024
履修区分
教育課程表参照
開講期
1年
後期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
特別支援教育の基礎的な概念を押さえながら、特別支援教育制度の背景と転化てを概説する。そして、特別支援教育の場としての特別支援学校・学級、通級指導教室、通常学級の現状を講義し、さらに、特別支援学校の社会的・経営的課題、自立活動の意義、特別なニーズのある子どもの理解とインクルーシブ教育の課題、生涯学習や保護者や関連機関との連携の在り方を講義する。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
①特別支援教育の営みの変遷や意義・役割を理解し、説明することができる。
②特別なニーズのある子どもとインクルーシブ教育の課題を理解し、説明することができる。
③現代の特別支援学校・学級・通級指導について、その役割と意義、教育課程の基本を理解し、説明することができる。
履修上の注意事項
参考書及び配布する資料を熟読して講義に臨むこと。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 特別支援教育制度の成立・展開とイクルーシブ教育システムの理念 事前には、参考書によって特別支援教育制度の概要を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料によって特別支援教育の成立とインクルーシプ教育システムの理念を要約し、整理しておくこと。
2 特別支援教育の理念・展開の基盤としての障害者の権利条約とインクルーシブ教育システム 事前には、参考書によって特別支援教育の理念と権利主体としての障害者の位置を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、特別支援教育の理念を要約し、障害者の権利の歴史や今を整理しておくこと。
3 特別支援教育の制度と特別支援学校の機能・役割 事前には、参考書によって特別支援学校の制度の概要と役割について予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、特別支援学校の果たす意義と役割について要点を整理しておくこと。
4 障害児保育・特殊教育の歴史・障害者政策と特別支援教育制度の成立・展開過程 事前には、参考書によって障害児保育等の歴史と特別支援教育制度について予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、障害児保育等の歴史を整理しておくこと。
5 現代社会における特別支援学校の教育課題・歴史的位置と学校卒業後の障害者の自立支援政策 事前には、参考書によって特別支援学校にの教育課題等を予習しておくこと。事後には講義の概要と実践事例を振り返り、特別支援学校の課題と障害者の自立政策を要約しておくこと。
6 障害児保育・障害児教育の思想 事前には、参考書によって、障害児保育と教育の思想の概要を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、障害児保育と教育の思想の課題を要約しておくこと。
7 特別支援学校における学習支援と教育の思想 事前には、第6回の講義を振り返っておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、特別支援学校の学習の概要を整理しておくこと。
8 現代社会における子どもの生活・発達に対応する特別支援学校の指導上の課題 事前には、参考書によって現代に生きる子どもの生活と発達に対応した特別支援学校の役割の概要を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布して資料を基にして貧困等の子どもの発達の課題に対応すべき特別支援学校の社会的な役割を整理しておくこと。
9 通級による指導等を含めた近年の特別支援教育政策の動向 事前には、参考書によって通級による指導を中心にした近年の特別支援教育政策の概要を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、通級指導に通う子どもの事態と支援の工夫を整理しておくこと。
10 特別支援学校の目的・教育目標と教育課程の基準 事前には参考書によって特別支援学校の目的と教育課程の概要を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布して事例によって、特別支援学校の目的と教育課程のボイントを整理しておくこと。
11 特別支援学校における学習指導要領の性格 事前には、特別支援学校の学習指導要領を熟読して予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料によって、特別支援学校の学習指導要領の内容の要点を整理しておくこと。
12 特別支援学校における自立活動・教科指導の位置づけ・重複障害児の教育課程と授業実践 事前には、参考書によって特別支援学校における自立活動や教科指導の位置づけを予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、自立活動・教科指導の役割を整理するとともに、重複障害児のため支援の在り方を要約しておくこと。
13 特別支援学校の目的・教育目標を実現する学校経営の在り方 事前には、参考書によって特別支援学校における教師集団の在り方を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、同僚性を軸にした特別支援学校の体制の整備について要約しておくこと。
14 障害児の発達を目指す学級経営の基本的な在り方 事前には、参考書によって学級経営の基本を予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、学級経営の理念と方法の要点を整理しておくこと。
15 特別支援教育における関係者・関係機関・多職種の連携・協働の在り方 事前には、参考書によって特別支援教育に求められる関係者の協働について予習しておくこと。事後には、講義の概要と配布した資料を基にして、関係機関等の連携に必要な論理を要約して整理しておくこと。
成績評価方法
毎回の小報告(20%)、定期試験(80%)
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
特別支援学校学習指導要領・文部科学省 海文堂出版  978-4-304-04229-4
よくわかる特別支援教育、湯浅恭正(編)、ミネルヴァ書房 978-4-623-08125-7
教員からのメッセージ
特別支援教育の基本とインクルーシプ教育の理念を理解して教職への意欲を高めて下さい。
教員との連絡方法
オフィスアワーやメールで連絡すること。
実務経験のある教員