科目コード
E2164
授業科目名
保育マネジメント
担当者
伊藤 唯道
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
3年
後期
授業回数
8回
単位数
1単位

授業の概要
保育を行っていくには、保育者・施設・運営資金など、多くの資源が必要になってきます。それをどのように有効活用していくのかによって、保育の質にも影響を及ぼします。本講義では、保育所運営の実際を学び、その中でどのように保育内容を高めていくのか。またそのようなマネジメントを可能にしていく組織はどのようなものかなどについて学んでいきます。
 
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1. 保育所運営の全体像を理解し、保育士等が組織の一員として、専門性を生かし、保育をどのように構築していくのかを学ぶ。
2. 保育マネジメントの内容や方法を把握する。
3. 保育所運営の実際と課題を追求する。
履修上の注意事項
 基本的には、講義形式にて行いますが、内容によっては、グループ討議などを取り入れていきます。本講義は、よりよい園にしていくための方法を考えて行きますが、それは、みなさんが働きたい園を選ぶ時の参考にもなっていくと考えています。積極的に発言し、皆さんの思いを聞かせてほしいと思っています。
 また、毎回講義の最初に保育に関するニュースを取り上げる。事前学習として、常に保育に関するニュースには関心を持ち、新聞・webなどで情報を収集し、記事を読み込むなどしておくこと。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 保育をマネジメントするとは ー保育園運営とは― 事後学習として、講義で紹介する保育園の課題について、自分なりに再度考えてみる。
2 組織をマネジメントする① ―保育園を取り巻く制度と組織― 事後学習として自身が実習等で行った園がどのような組織形態だったのか分析をしてみる。
3 組織をマネジメントする② ―保育園の組織をマネジメントするー 事後学習として、保育園以外の組織のマネジメントもwebなどを使い調査研究してみる。
4 組織をマネジメントする③ ―人が集まる組織になるために- 事後学習として、保育関係以外の組織論などをwebなどを使い調査研究をしてみる。
5 組織をマネジメントする④ ―よりよい職員を採用するー 事後学習として、広島県のページ等を利用し、園の採用条件等の違いを検討してみる。
6 保育内容をマネジメントする① ―保育を支える計画ー 事後学習として、保育実習で自身が作成した計画等を振りかえり、再検討などしてみる。
7 保育内容をマネジメントする② ―語り合いで作っていく保育― 事後学習として、講義で紹介した実践事例をもういちど、自分がそれを実践する場合を想定し、計画などを作成してみる。
8 総合的に園運営をマネジメントする ー国の施策と園運営ー 事前学習として、国の保育施策をwebで検索するなど、自ら情報収集をする。
成績評価方法
講義への出席・ミニレポート等40%、期末のレポート60%で評価する。
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
園行事を「こども主体」に変える 大豆生田啓友 編著(チャイルド本社) ISBN978-4-8054-0304-4
保育者の働き方改革 佐藤和順 編著(中央出版) ISBN978-4-8058-8373-0
保育を語りあう協働型園内研修のすすめ 中坪史典 (中央法規) ISBN978-4-8058-5643-7
教員からのメッセージ
保育所等の運営及び、乳幼児に関する様々なニュースが報じられています。日頃からこのような新聞記事やニュース等に敏感になってください。多くの学びがあると思います。
教員との連絡方法
基本的にはメール yuido.i@gmail.com でお願いします。必要に応じて、電話、面談等での相談も受け付けます。
実務経験のある教員
 平成17年より、順正寺こども園園長として、園の運営に関わる。また広島市保育連盟会長として、全国保育協議会副会長として、保育制度を検討したり、国や自治体へ要望したりしてきた。本講義では、実際に園を運営してきた経験をもとに、これからの保育園の運営について、保育の方向性について講義を行う。