科目コード
E1125
授業科目名
ライフマネジメント
担当者
冨田道子
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
1年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
持続可能な生活経営に求められる共生・多様性視点の育成をめざす。
具体的には、ジェンダー、セクシュアリティ、ライフコースなどを題材に、性と生の多面的な課題を捉え、自律的な生活設計を行える力と教育・保育者に求められる人間力の育成に重点をおいて授業を進める。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
(1)性を科学的視点から捉えることができる。
(2)性をジェンダー視点、社会的・文化的視点から捉えることができる。
(3)他者との関係を築くことの重要性を理解できる。
(4)人生の主体者として自らを捉えることができる。
履修上の注意事項
ワークショップなど、学生参加型の授業も行います。
毎回の授業で小レポートを課します。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 オリエンテーション ライフマネジメントとしての性 事前に講義概要に目を通し、近年の性に関する社会問題にどのようなものがあったかを掴んでおく(1時間)。事後は講義内容について整理し、日常生活とのかかわりについてまとめておく(1時間)。
2 性の多様性についての概説-LGBTQ から SOGIへ- 事前にLGBTQの定義について調べたものを整理しておく(1時間)。 事後は他の学生の意見等もふまえたうえで、講義内容をまとめておく(1時間)。
3 男女平等からジェンダー・セクシュアリティ平等へ-性的マイノリティをめぐって- 事前に「マイノリティ」の対象者として、いま日本ではどのような人が取り上げられているかを掴んでおく(1時間)。 事後は提供された情報等だけでなく、他の学生の意見等もふまえたうえで、講義内容をまとめておく(1時間)。
4 生殖の機能とからだの成熟 ①典型的な男性を中心に 事前に小学校から高校時代の保健の授業で、どのような学習がなされていたのかを振り返る(1時間)。 事後は現代社会に求められるからだの科学的な学習について、講義内容をまとめておく(1時間)。
5 生殖の機能とからだの成熟 ②典型的な女性を中心に 事前に小学校から高校時代の保健の授業で、どのような学習がなされていたのかを振り返る(1時間)。 事後は現代社会に求められるからだの科学的な学習について、講義内容をまとめておく(1時間)。
6 性感染症 事前に性感染症の種類や症状等の特徴を調べ、整理しておく(1時間)。 事後は感染症の学習に道徳を絡ませないことの意味を確認すると共に、基本的な予防方法をまとめておく(1時間)。
7 性感染症ワークショップ-知識をアップデート- 事前に前時の講義内容を振り返っておく(1時間)。 事後は他の学生の意見等もふまえたうえで、講義とワークショップから得られた知識を整理しておく(1時間)。
8 産む・産まれる 事前に中学から高校時代の保健の授業で、どのような学習がなされていたのかを振り返る(1時間)。 事後は妊娠・出産のメカニズムについて、講義内容をまとめておく(1時間)。
9 産めない・産まない ①流産・子宮外妊娠を中心に 事前に前時の講義内容を振り返っておく(1時間) 事後は妊娠を望んでもなかなかそれが叶わない場合について、医療としてどのような取り組み・支援があるかをまとめておく(1時間)。
10 産めない・産まない ②人工妊娠中絶と海外の状況 事前に前時の講義を振り返っておく(1時間)。 事後は、他の学生の意見等もふまえたうえで、予期しない妊娠を避けるための方法としての避妊の大切さや、国の政策との関わりをまとめておく(1時間)。
11 性と人権をめぐる課題-ハラスメント- 事前にハラスメントの定義について調べたものを整理しておく(1時間)。 事後は他の学生の意見等もふまえたうえで、人権が誰にも奪われることのない、また譲り渡したりすることのできない権利であることをまとめておく(1時間)。
12 性と人権をめぐる課題-DV・デートDV- 事前にDVの定義について調べたものを整理しておく(1時間)。 事後は他の学生の意見等もふまえたうえで、親密な関係性における暴力について講義内容をまとめておく(1時間)。
13 性暴力を映画から考える 事前に第11・12回の講義を振り返っておく(1時間)。 事後は性暴力が重大な人権侵害であることとともに、被害者に対する誤解・思い込みについて払拭する必要性についてまとめておく(1時間)。
14 性と人権をめぐる課題-グルーミングと性的同意- 事前にグルーミングの定義について調べたものを整理しておく(1時間)。 事後は他の学生の意見等もふまえたうえで、性的同意の重要性についてまとめておく(1時間)。
15 近い将来を見据えて-子どもを育て、支援する視点に立つ- 事前にこれまでの講義資料やレスポンスシートを読み直しておく(1時間)。 事後は子どもと接する職業に就く者として、自身および子どもにとって持続可能な生活を送るために必要な力とはどのようなものかを、他の学生の意見等もふまえたうえでまとめておく(1時間)。
成績評価方法
毎回提出するレスポンスシート70%、レポート試験30%
上記2つの課題の合計点の60%をとること。なお、レポート試験は定期試験に代わるものであるため、未提出の場合は評価の対象としない。

ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
使用しない
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
改訂新版 ヒューマン・セクソロジー ・ 狛潤一、佐藤明子他(子どもの未来社) 4864121761
教員からのメッセージ
配付された資料や返却されたレスポンスシートは、しっかりファイリングすること。最終レポートを執筆する際に役立ちます。
教員との連絡方法
第1回の授業で説明します。
実務経験のある教員