科目コード
E1011
授業科目名
比較文化論
担当者
戸谷 敦子
対象年度
2024
履修区分
選択
開講期
1年
前期
授業回数
15回
単位数
2単位

授業の概要
本講義は、異文化理解、多文化共生の観点から学習を進めます。グローバル化の進展により、人やものの国境を越えた動きが増え、それにともない文化の違いが際立つ現象も増えています。国際性は海外に赴く人のみならず、「内なる国際化」として身近な職場や地域でも求められる資質であり、異文化を背景にもつ子どもの増加する保育や教育の現場でも必要とされています。異文化を理解し、自文化を伝え、共生するためにはどのような知識、意識、行動が必要なのかを考え、学んでいきます。
DPとの関連
①平和を希求し、その教育に努め、幸せな人生を創造しようとする力を身につける
②人間愛のもと、ケアすることの意義を教育・保育の専門性において学び、専門的な知識・技術との統合を図る力を身につける
③修得した専門的な知識・技術を活用し、教育者・保育者として実践する力を身につける
④教育・保育者として、子どもの育ちや学びに関わる問題について時代の変化を見通して研究し、新たな価値の創造を図る力を身につける
⑤社会との連携を図り、人々の教育的・保育的ニーズや社会的ニーズに応えることができる力
※DP:ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)=卒業までに身に付けるべき資質・能力
到達目標
1. 異文化理解、多文化共生に関する理論的枠組みを学ぶ。
2. 異文化理解、多文化共生に関わる様々な事例を学習し、国際的な視野と認識を深める。異文化環境、多文化環境における他者理解や自己表現について学び考える。
3. 紛争予防や平和構築の理論を援用し、平和的な共生のために必要な知・情・動とは何なのかについて考える。
履修上の注意事項
異文化体験の有無、文化の捉え方など、講義で隣に座る学生同士もまた「異文化」的要素をもっているのではないでしょうか。講義を「豊かに」するために、お互いの意見を出し合い、講義に積極的に参加して下さい。但し、私語は慎むこと。
授業計画
回数 講義内容【担当教員】 事前・事後学修
1 異文化理解とは(多文化とは) 自己紹介の準備、テキストの予習と復習
2 文化とは①氷山モデルを使ったグループ討議 テキストの予習と復習
3 文化とは②方言モデルを使ったグループ討議 テキストの予習と復習
4 異文化適応 テキストの予習と復習
5 平和理論 テキストの予習と復習
6 違いに気付く テキストの予習と復習
7 異文化の認識 テキストの予習と復習
8 差別を考える テキストの予習と復習
9 世界の価値観 テキストの予習と復習
10 異文化トレーニング テキストの予習と復習
11 異文化受容 テキストの予習と復習
12 自分を知る テキストの予習と復習、レポート提出とプレゼンテーションの準備
13 非言語コミュニケーション テキストの予習と復習、レポート提出とプレゼンテーションの準備
14 アサーティブ・コミュニケーション テキストの予習と復習、レポート提出とプレゼンテーションの準備
15 多文化共生社会の実現にむけて、まとめ レポート提出とプレゼンテーションの準備、テキストの予習と復習
成績評価方法
プレゼンテーション25%、レポート提出25%、授業内でのワークシート50%
ただし、受験資格を満たしていない場合は評価の対象としない。
教科書
書名・著者(出版社) ISBNコード
異文化理解入門・原沢 伊都夫(研究社) 978-4-327-37734-2
参考書
書名・著者(出版社) ISBNコード
教員からのメッセージ
日々の生活を異文化理解や多文化共生の視点で見直して下さい。講義の期間中は異文化理解に関わる新聞記事やニュースを意識的に読み聞き、自分の意見や疑問点等考えをめぐらすことを習慣にして下さい。
教員との連絡方法
授業後に質問等受け付けます。
実務経験のある教員
国内:公立中学校で英語科教諭として勤務
海外:国際機関での勤務(世界銀行本部(アメリカ合衆国 ワシントンD.C.)、ユニセフ本部(アメリカ合衆国 ニューヨーク)、JICA(ワシントンD.C))
   日本語補習校で社会科教諭として勤務